一頃の寒さも無くなったが風が冷たい金曜の夜に恒例の菊龍師匠の稽古会に出かけた。

さてこの日はおさらいということで、まずは「宮戸川 前後編」だ。
この噺、前編はお馴染みのところだが後編はなかなか聴くことが無い。演題の「宮戸川」も実はこの後編でないと出てこない。今回の師匠のお花ちゃんは前回に比べると少し気丈な設定になっているようだ。
前編は、ここでページが破れておりまして、というところで終わるがこの破れていたページは1毎回だけ、次のページをめくってみますと、一夜経った翌朝から噺が始まっていたということで師匠の後編は始まる。
前回演った後編ではつまづくところがあったが今回は改善されていた。ただ前編に比べると若干テンポが不安定で声が小さいようなところがある様に思えたがそれでも相当に良くなってきている。芝居がかりの場面が難しいところだと思うのでその辺りがいいテンポでゆけば傑作になるんではないだろうか。そうは長い場面では無いので横浜の会には最高の噺になっていることだろう。
霊岸島の叔父さん夫婦はの描写は相変わらず楽しい。

さて二席目、いや三席目は「花筏」だ。
これはもう安定しているが「宮戸川」でパワーを使ってしまい、千鳥ヶ淵には大五郎と言いかけそうになってしまったが、提灯屋さんといい、千鳥ヶ淵大五郎といい楽しいキャラクターになっている。また、千鳥ヶ淵と花筏の対決の場となる土俵の緊迫感の描写が上手く、こちらまで両者の心臓の鼓動が聞こえてくるようだった。

さて、来月の稽古会は同じく北沢地区会館だが、再来月より会館のリノベーションにより暫く違う会場になりそうだ。

楽しい稽古会、お得感満載なので是非会場に足を運ばれるといい。