さて、これは新宿末廣亭の続きである。
末廣亭に程近い所に新宿バルト9という映画館があって「牙狼 翔 GOLD STORM」を観て来た。最近の映画はDVDを売るついでに映画館でやるつもりなのか、本作も都内では新宿バルト9、東映大泉撮影所の隣のT ジョイ大泉、MOVIX亀有、シネ リーブル池袋と4館でしかやってないのでワザワザ新宿まで足を運んだのだ。
実は昼の部を観ようと映画館に行ったのだが満席で仕方なく夕方の部にしたのだ。しかしこの時点で8割は一杯で仕方なく最前列の席にした。新宿バルト9はシネコンで割り当てられた4番スクリーンは小さくホームシアターに毛が生えたくらいのスクリーン サイズで満杯状態だ。これならもっと大きなとこでやればいいのに…。
さて、牙狼シリーズであるが、ゼイラムなどを監督した雨宮慶太監督、小西大樹主演で2005年に東京12チャンネルで深夜始まった大人向け特撮ドラマである。当時はハイパー ミッドナイト アクション ホラー ドラマとして始まった。小西大樹演じる冴島鋼牙(さえじま こうが)のシリーズが劇場版含め数シリーズ、中山麻聖演じる冴島雷牙(さえじま らいが)のシリーズが一作、そして今回の栗山航演じる道外 流牙(どうがい りゅうが)シリーズが本作で二作目となる。
また、鋼牙、雷牙が親子であり続編関係にあるのに対し、流牙はこれらとは別の世界観で独立した話となっている。
古代より森羅万象あらゆるところに陰我(いんが)というものが存在し、ホラーという化け物が住んでいる。ホラーはゲートを通じて人間界に現れ人間を喰らう。これと闘うために魔戒騎士(まかいきし)がおり、この魔戒騎士の頂点にいるのが黄金騎士GAROの称号が与えられる。
この他に、魔戒騎士をサポートする魔戒法師(まかいほうし)という者達がいて、魔道具(まどうぐ)という武器を造ったりして魔戒騎士とともにホラーと闘っている。道外流牙もGAROの称号を持つ魔戒騎士であるが、長年ホラーと闘い続けてきて鎧に邪気が溜まってしまい、浄化のためにライン シティを訪れる。この街にはリュメイという魔戒法師がおり、地脈を通じて街一帯を浄化していてホラーが近付け無いようになっていた。そしてリュメイこそが鎧の浄化が出来る能力を持った魔戒法師だったのだ。
そんな平和な街ラインシティもある魔戒法師が造った魔道具「阿号(あごう」が暴走して窮地に追い込まれる。
本作は阿号らと闘う流牙達のストーリーとなっている。
また、今週末金曜日より同タイトルのテレビ シリーズも放映される事になっている。
流牙の前テレビ シリーズの「闇を照らす者」もキャラクターが素晴らしく、当時法学部の大学生だった主演の栗山航はスタジオに六法全書を持ち込んで撮影に臨んでいたという逸話付きの俳優でなかなか好感の持てる俳優だ。また、脇を固める俳優も前回は大友康平、今回は泉谷しげると個性的だ。泉谷しげるは謎のケバブ屋Dリンゴという役柄だ。そう毒林檎の意味である。
阿号はホラー絶滅を目指し、最終的に行き着いたのが、その為には陰我を産み出す人間を抹殺したほうがいいと結論づけてしまう。いわゆる本末転倒、行き過ぎた想いは人々を不幸にする象徴のような話になっている。
キャラクターもストーリーもいい。特撮技術も素晴らしい。JAP工房のデザインした衣装や小道具も相変わらず素晴らしい。
ただ難を言えば、プログラムが8ベージほどのホチキス留めなのに800円は高い。このあたりは劇場作品主体でないから手を抜いているからなのだろうか。もう少し頑張っていただきたい。
しかし作品自体は大満足な作品だった。この作品が週末のテレビ シリーズとどう繋がるのかが楽しみだ。

