朝の8時前地元の駅のホームは気温マイナス1度という寒さだった。
田原町に着いたのが9時半頃、改札を出て階段を登って行っても焼きそばのソースの匂いはまだしない。焼きそば屋を覗いてみるとまだ仕込み中のようだ。
急ぐことも無いので喫茶店で先ずは珈琲を飲んでから演芸ホールに向かった。
ホールに入ってみると丁度ホームランさんの漫才が始まったところだ。
いつものネタだが勘太郎さんが郷ひろみと同い年ってのは信じられない。郷ひろみは防腐剤でも飲んでるんだろうか。だとしたらそれは経費で落ちるんだろうか。
勘太郎さんが歌を歌い、横でたにしさんが踊りを踊ったが、たにしさんの体の柔らかいこと。開脚なんか余裕でこなしてしまう。
続いては圓王さんで「お血脈」だ。
ショートバージョンとでも言うか短くまとめて降りて行った。
続いては東京二さんの漫談だ。
相変わらずのマイク要らずの声量で韓国の歌などを歌いあげた。思わずこの間の一門会の前座のけい木さんを思い出してしまった。声をはると大きいのだが、しゃべり言葉は大きくない。それに比べて菊龍師匠のしゃべり言葉の大きさは凄い。客席の一番後ろまで届くメカタのある声だ。
京二さん、顔見世興行なのに結構やったような気がした。
続いては代演の一之輔さんで子供の作文のようなものを演った。このお方も華があるが、この日はどこか寝起きのような顔だった。休日のパパのようだ。ホントに急なお仕事だったのかもしれない。
続いては源平さんだ。オカミさん(カヨコさん)にフランケンさんと呼ばれた話は面白い。
林家はもうこの海老名家のハナシだけでネタの宝庫になっている。
続いては伊藤夢葉さんの手品だ。夢葉さんはマギーさん達と同じで笑わせる手品だが結構受けていた。この日観た色物の中では一番ウケていた。
さていよいよ菊龍師匠で「生徒の作文」だ。いつものように面白い噺だが顔見世興行という事で作文一枚で降りて行った。随分短い気がした。もっと正月にまつわるウンチクなど入れてってもいいのに…
ただ安定感はもう完全なものになったように感じる。口調が早くなったり遅くなったりしないでなにより感情が入っているようだ。結構ウケていた。
続いては正蔵さんで漫談と小噺だ。
顔見世興行だからしょうが無いが、最近古典落語などは演っているんだろうか。
この方もマスメディアでの露出が多いのでこの日のお客さんのような落語ツウでない観光客は出て来ただけでウケる。あー、テレビの…ってな感じで。
しかし木久扇さんとの落語会でのエピソードやラーメン屋の看板の小噺は面白かった。
続いてはゆめじさんの漫談だ。
お得意のウンチクで、この日は正月にちなんで正月の箸の使い方、初詣の柏手の正しい打ち方などを演り、なかなか面白かった。しかしあのカホンと言ったか、あの楽器の出番は相変わらず少ない。
やっぱ、うたじさんと一緒に演ってたほうが断然面白かった。勿体無い事だ。
ここでホールを後にした。
正月顔見世興行ということでそれぞれに短く降りて行ったが、そんな短い中にも簡潔に笑わせるというのは噺家さんの技量と言えるんじゃないかと思った。いわば取捨選択のセンスを問われる。
さあ、長かったお正月休みはこれにて終わり、また明日からお仕事という現実にもどろう。
