彼が、会社からメールで受けたボーナスの明細を見せてくれた。
わたしのほうから、見せて見せて!と、たかるように言ったわけではない。
268万もあった。
税を引いても、200万はあると言う。
個人的に驚いたその話をある人にすると、
主婦なんでしょ?と一括りにして言われた。
自慢話をしたわけではない。
彼とわたしは、職種も仕事能力も全く違うのだから。
それぞれが独立した人間。
主婦という年齢を示唆するようなワードが好きではない。
そうやって嫌味っぽく言う人に限って知る限り年上だったり、年上っぽく見えたりする。
わたしには家事をしなくてはいけない、という決まりごとはない。
彼と一緒にいるならお互い仕事をする、という決まりごとはある。
彼はボーナスで美味しいものを奢ってくれたりするが、それはデートでする感覚。
わたしの趣味や旅行の費用まで奢ってくれたりはしない。
わたしは多額のボーナスがなくても、最低限の収入で楽しく毎日を過ごしていれば満足出来る。
そんなわたしでも役に立っている、と彼は言ってくれる。
彼がステーキを買ってくれて、調理してくれた。
書店で、好きなエッセイストのドラ・トーザンさんの本のコーナーを見かけた。
今は昔と時代が違う。
これから先、出産する可能性もある。
今は今を大事にしよう。
話は変わる。
またミュージカルの稽古があった。
わたしは貴婦人役以外に、街の女たちの役と、フィナーレのコーラス・ダンスにも参加する。
テンションを上げるために、良かったことを書く。
街の女たちの踊りを、褒められた。
歌いながら踊った。
わたしは例の練習用のスカートを着て、街の女っぽい雰囲気が出ていると言われた。
テンションが下がったことは、練習のあいまに、年齢を示唆する話をする人がいたこと。
ジャズの振り付けからの、バレエの振り付けに入ったこと。
これまでの話の流れだと今回の舞台でバレエを踊ることはないと思っていたので、拍子抜けだった。
不器用なので、泥臭く土臭く踊る意識のジャズ・モードから、いきなり美しく踊る意識のバレエ・モードにスイッチを切り替えられない。
どっちみち上手くはないのだが、わたしにとっては、些細なことかもしれないが気持ちの問題が大事なのだ。
分かった。
ジャズも、歌も、バレエも練習しよう。
外見も大事だから美容も頑張ろう。
やっても大して評価されないかもしれないけど。
どれもミュージカルの一部だから。





