「アルバイトだからって、ここを好き放題使っていい理由にはならないわ」
清花は、酎ハイの缶がいくつも転がっているテーブルを見回した。
「ここの部屋の主には、あなたたちのことを話しておくから。そうしたら、アルバイトはクビね。さっさと家に帰りなさい!」
黒髪のライダースジャケットの少年が、驚いた顔をした。
「家に帰れ!?そりゃねえだろ・・・俺たちに家に帰れってよ!ひでえっ!!」彼はショックで倒れるふりをした。
「俺たちってさ~可哀想な孤児なんだよ!!親に捨てられちまったのさ!!帰る家なんて施設しかねえよ!!」
清花は、少年をじっと見た。そういえば、聡思は施設のスポンサーをしていた。「施設から来てるのね。施設のスタッフがいるでしょう。電話番号を教えなさい!でないと警察を呼んで調べてもらうわよ!」
清花は、ポケットに手を伸ばした。あいにく携帯を車に置き忘れてしまっていた。
「携帯忘れたの?」少年が可笑しそうに笑った。少女も、相変わらずタバコをくわえてクスクス笑っている。「あなたもね、さっきから笑ってないで、何か言いなさいよ!」清花が少女を問い詰めると、少年がショックを受けた表情をした。
「ひでえな・・・美穂子に話せってよ!美穂子は生まれつき口がきけないのに」清花はハッと息をのんで、笑うのをやめて無表情になった少女を見た。彼女の目は悲しげに遠くを見ているようだった。やがて、彼女の唇が静かに動きだした。「人をからかうのは、やめなさいよ光幸」
清花は、頭にカッと血が上った。
「あ~あ、もうちょっと演技してくれてもいいじゃんか美穂子~!バレちまっただろ~!」
少年は残念そうにゲラゲラ笑った。
「騙したわね!」
清花は、腹が立った。こいつら、完璧に他人をナメてる!!その時だ。聡思の部屋の固定電話が鳴った。聡思だ・・・!清花は、とっさに固定電話に駆け寄ったが、少年たちの腕に捕まえられて身動きが取れなかった。

続く☆

PS.
だんだん小説書くのが、しんどくなってきました(笑)でも一度書き始めたわけです、必ず完結させます!!

今年の初ボジョレー
みんくのブログ~めざせプリプラ・ビューティー~-111127_1637~01.jpg
ニュースで言っていましたが、温暖化でワインの名産地域が北上しているそうですね!もはやフランスはワインの国とは言えなくなりそうだとか(T_T)