乗せてタクシーはホテルの前から過ぎさってしまった。ミンクはしょげかえり、バーにもどり、バーテンダーに言った「カクテルと曲をいただいた方・・・タクシーで行ってしまったわ」
バーテンダーはグラスを拭きながら、
「あの方は時々いらっしゃるお客様です」
とミンクに教えた。

「じゃ、その方にミンクがクリスマスイブに、ここで待っていると伝えてください!」
ミンクはバーテンダーに言った。

そしてクリスマスイブの夜・・・!
ミンクはバーカウンターの同じ場所で待った。曲をプレゼントしてくれた人を。

朝方になっても、あの人は来なかった。なぜ?ミンクは夜明けの街と空が窓越しに見えるバーで切なくクリスマスの朝をむかえたのだった。酒でふらつきながら家路についたミンクは、すぐ眠りにおちた。夢の中に初恋の人が出てきて微笑んでいた。目覚めてもまだ幸せの余韻が胸を暖めていた。

続く・・・!