当ブログは、自閉スペクトラム症の当事者である僕が、いつも見ている世界をできるだけ詳細に言葉にしていくことで、皆さんに他者の価値観を鑑賞していただく試みです。

どうもクリハロです。僕の見ている世界を少し覗いてみませんか?​

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 細かい人間って面倒くさい?

 今回は僕の日々のモヤモヤを適当に書かせてね。

 

 僕は体が弱いもんで、よく病院に行くことがあるんだけど、何かがわからない状態が大嫌いだし、うざったい性格なもんで、モンスターペイシェント迷惑患者)と思われるのではないかと、いつも不安なんだよね。

 

 モンスターペイシェントというのがどんな人なのかと調べてみると…

  • 理不尽なクレームをつけてくる
  • 無理な要求をしてくる
  • 脅迫してくる
  • 暴言を吐く
  • セクハラなどをする
  • 暴力を振るう
  • 治療費を払わない

 

 なんていう風に説明されているんだ。下の方はしていない自信があるけれど、「理不尽なクレーム」とか「無理な要求」っていうのが明確な定義がなくて、自分ではそんな意図がなくても、相手に迷惑だと思われるかもしれないと感じてしまうんだよね。

 

 だからと言って、インフォームドコンセント医師が病気や容態、つまり患者の体の中でどのようなことが起こっているかということや、検査、治療の内容、処方される薬について十分な説明をし、患者は内容をよく理解し、納得した上で同意して治療を受けるということ)は権利として認められているし、お医者さんの側も理解・納得させようとしてくるんだよ。

 僕としては、この「十分な説明」だとか「内容をよく理解し、納得した上で同意」みたいなのは不明確だから、困ってしまうんだよね。

 

 僕は別に医学に対して詳しくない上に、さほど興味がないから、すべての病気などに対して詳しくなりたいとは思っていないんだけど、自分の体や認知に関しては自分で決定したいという意欲がものすごくあるから、「よく理解」というののハードルがとても高くて、さらに「納得する」という状態になるためには、すべての選択肢を理解した上で、医師が提示した選択肢がよいと思わないといけないわけだから、非常に難しいと感じるんだよね。

 

 それに、治療に関する説明を受けるときは、いつも大体具合が悪い

 

 これは大きな問題だよ。持病なら、元気な状態でかなり勉強時間も確保できるから事前に情報を集めて、専門用語や現在主流になっている治療法、またはその危険性だとか、その根拠になる論文などにあたることができるけど、急に病気になってしまうと持っているスマホくらいでしか一人で学ぶことはできないし、体調の悪いなかでいきなり判断を迫られることになるから「納得」が困難になって、仕方なくお医者さんに大量の質問をしてしまうんだよね。

 

「その診断の根拠はなんですか?」

「それらの前提から他に考えられる疾患は現在の医学では一つもありませんか?」

「その診断や治療を選択する根拠になった参考文献を示していただけますか?」

「このデータの標本はどのようにとられていますか?」

「使う薬の名称や、化学成分を正確に教えていただけますか?」

「私が体調の悪い状態で、正しい判断ができるか自信がないので、書面で回答していただけますか?もしくは、録音や撮影等しても構いませんか?」

「他に治療法があるとしたら、どのような方法ですか?それを選ばないデメリットはなんですか?」

「懸念している失敗が起きた場合、どのような補填がありますか?」

 

 みたいな感じで…。

 とにかく、人為的な部分を排除したいから、お医者さんがそう考えた根拠やそのデータを提示しろというような質問をしまくってしまうんだよね。これは、特に口調は荒くない(というかむしろ極めて丁寧な)んだけど、少しでも間違ったことを言ったら訴えられるのではないかみたいな圧が出るようで、お医者さんや看護師さんが面倒くさそうにしているのをよく見るんだ。

 かと言って、妥協もしたくないし、誠心誠意お医者さんの説明は聞いて、感情的にはならず、正確に理解しようと努めているんだけどね。

 

 思うに、勉強を面倒だと思う気持ちは一切ない患者に対して100%情報を開示するという方向の情報提供を文書などで即座にできる体制を確立した上で、僕みたいなそんな人はなかなかいないことを踏まえて、それを見ながらお医者さんが“噛み砕く”というような説明の仕方をしたらいいんじゃないかな。

 僕はインフォームドコンセントに関する患者の役割を全うしようと、理解する意欲は他の患者よりかなりある方だと思うから、むしろ情報提供は楽なはずなんだよね。なのにも関わらず「面倒くさい」と思うのは、その人が内容を丁寧に伝えることよりも、誤解でもいいからとりあえず納得させて法的な責任を取らないで済むようになればいいみたいな心情があるという風に感じてしまう。その時点で患者側から見たら当然「誠実ではない」と思うよね。

 

 さて、果たしてこんな僕はモンスターペイシェントだろうか?

 しかし、僕のことをモンスターペイシェントだと現代の皆さんが考えたとしても、未来的にはみんなこんな考えになってほしいと身勝手に思ってしまうな。

 

今回も、最後までご高覧いただき、ありがとうございました!

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