ことしも半分が終わろうとしている。


ことしが始まって3ヶ月目に


あの震災があったことは


きっと一生忘れられない。


でも、日常生活はなんとなく普通に暮らせている。


ありがたいことだけれど・・・やっぱり心のどこかに


暗い影がいつも、ある。




あらゆる被害をうけて


みんなそれぞれに辛く悲しい思いをしているけれど


私はやはり家族(とくにあー坊)の健康や


実家(福島)のことが気にかかっている。




父も母も土をいじるのが好きな人たちで


常に何かしらの野菜を作り


どこよりも新鮮な「産直便」を送ってくれて本当にありがたかった。


今も、父は畑を耕し、種や苗から


たくさんの野菜を育てている。




それを本当は私たちは口にしたい。


なのに、やっぱりどうしてもできない。


私だけなら、食べたかもしれない。


でも、いまだに母乳を欲しがるあー坊。


そして少ないけれど野菜もちゃんと食べるようになったあー坊。


彼に、その野菜を食べさせることに抵抗がある。


もう、福島産の野菜も出荷制限は解除されたらしいし


きっと私が恐れるほどの「毒」はないのかもしれない。


でも、やっぱり・・・私はまだ気を許せない。



すごく切ない。


毎日汗を流して土を触る父と母の気持ちにこたえることができない。


私の考えを分かって無理強いせず黙々と育てている二人。


本当にごめんね。



いつか、いつになるか分からないけれど


「お野菜欲しいよー、送ってー」って甘えたい。


この問題は


いろいろな考え方の人がいるから


あくまでも、「私の気持ち」


こんなこと、みんな初めての経験だから


たくさん思い悩んで日々暮らしているんだと思う。


この暗い思いをどこに向けていいのかすら


もう分からないや。


美味しい両親の野菜を気持ちよく食べられる日がきますように。