費用対効果が???なジャカルタのアパート | 和尚、今度はジャカルタですか?

和尚、今度はジャカルタですか?

2012年秋よりインドネシア・ジャカルタでの駐在開始。
3か国目の長期赴任生活を充実させるべく日々奮闘中。
主に備忘録としてあれこれ書いてます。

そうそう、読んでなんだかねぇ、なんだかなぁと思ったのがこちら、2月13日付ウォールストリートジャーナルの記事です。
http://jp.wsj.com/article/SB10001424052702304204104579380423009066110.html
(下記に引用しています)

去年、ジャカルタの日本人アパート云々のブログを書きましたが、1年以上その動きを垣間見てきて改めて思うことは「(わたくし的には)値段と質が全く釣り合っていない」ということです。

特に南部の、日本人学校のバスが来る各アパートは完全に足元を見ているとしか思えないような価格設定となっています。これから来る方は覚悟が必要です・・・。

裕福なインドネシア人の友人は口をそろえて「いつか日本みたいにバブルがはじけるのかもしれないけれど、現時点ではジャカルタで投資するなら不動産に限る」と言っています。不動産投資の話はちゃんと実業をこなしてから考えてくれよ~、本当に不労所得に目がないんだなコイツら・・・とその時はかなり苦々しく思いましたが、お金持ちがこぞって需要の少ない物件に殺到しているのだろうなと改めて思いおこした次第です。

そうそう、某Pアパート近くには、1mm$近くのアパートがついに登場するようですね。
内装はきっとそれなりに豪華なんでしょうが、あんな工事で?構造設計大丈夫?なんて。

尚、いま拙宅を新規で借りた場合、VAT込みで40諭吉を超えるようです。
さすがにもうこれはありえないなと・・・。
前にも書いたように浄水施設がついている訳でもなく、共用部分が完璧に磨きこまれているわけでもなく、排水もイマイチ遅いし、トイレは時々詰まるし、、、、当然ですがゴキブリも時々出ます。広いしオシャレかもしれませんが、どうなんだろう。

ということでここで何が最も言いたかったかというと、日本の本社の人事部員は、こちらの言うことに耳を貸さないままに「ジャカルタ=まだ途上国=物件安そう」という先入観に基づく判断をせず、ちゃんと現地の実情を勘案して高い安いの判断をしたり、勝手な予算制限を一方的に作らないでくださいね、ということ。

進捗のないMRT工事、それによる車線封鎖、大渋滞、グリッドロック、高家賃、地盤沈下、水質汚染、洪水、大気汚染、、、、

もちろんいいところもそれなりにあり、悪いところばかりではないのですが、こと生活面に限っていえばジャカルタ、やはりどんどん住みにくくなっているとしか言えないと思っています。少なくとも安全快適な居住環境くらいは担保してもらわないと、と思ってしまうのですが最早贅沢な願いなのでしょうか。

物価も高いし、企業努力で克服できない困難が余りにも多すぎだと理解し、心休ませられる場所=家について極力思いを巡らせてほしいものです。




(引用開始)
世界で最も人気の高い高級不動産市場はどこだろうか。それはジャカルタだ、しかも2年連続で。

 世界30都市の高級不動産市場について調査する英不動産大手ナイト・フランクのプライム・グローバル都市指数によると、インドネシアの首都ジャカルタの最高級住宅の価格は2013年末時点で前年比37.7%上昇し、最も高い上昇率となった。

 ナイト・フランク住宅調査部門のグローバルヘッド、リアム・ベイリー氏は、「インドネシア経済が2年前ほど力強くないとみられる」にもかかわらず、「非常に限られた供給」と「非常に強い」需要がジャカルタの高級不動産価格を押し上げていると指摘した。

 ジャカルタの高級住宅価格上昇率が世界トップとなったのは2年連続。2012年には前年比38%上昇していた。

 ジャカルタの上昇率は2位のダブリン(17.5%)と3位の北京(17.1%)を2倍以上上回った。4位と5位はそれぞれドバイ(17%)とロサンゼルス(14%)だった。11日に四半期ごとのリポートを公表したナイト・フランクは「最高級不動産」を、売却価格が上位5%に入る住宅と定義している。

 一方、3年前にはアジアの人気の不動産市場だったシンガポールと香港は、印紙税引き上げなど投機筋や外国勢による購入を制限する措置を受けて、高騰ぶりが収まっている。ベイリー氏は、こうした政策が「中国からこれらの市場に流入する資金フローに影響を与えている」と述べた。

 13年にはシンガポールの高級不動産価格が0.8%下落、香港でも2.2%下落した。東京は7.9%上昇し、30都市のうち11位だった。

 世界の金融の中心地を見ると、ニューヨークの高級不動産価格の上昇率は9位の10.4%、ロンドンは12位で7.5%だった。

 では、14年は世界の不動産市場がどの方向に向かうのだろうか?ベイリー氏は、ロンドンについて「指標になる。価格の伸びはしっかりしているが、幅は縮小するだろう。金利上昇懸念の影響が見られている」と述べた。

 ナイト・フランクのプライム・グローバル都市指数で見た、13年10―12月期の高級不動産価格の上昇率30都市のランキングは以下の通り。

1. ジャカルタ 37.7%

2. ダブリン 17.5%

3. 北京 17.1%

4. ドバイ 17.0%

5. ロサンゼルス 14.0%

6. テルアビブ 12.7%

7. バンコク 12.3%

8. サンフランシスコ 10.4%

9. ニューヨーク10.4%

10. シドニー 9.3%

11. 東京 7.9%

12. ロンドン 7.5%

13. 上海 7.3%

14. モナコ 6.0%

15. ウィーン 5.5%

16. クアラルンプール 5.5%

17. バンクバー 5.3%

18. マドリード 5.0%

19. ナイロビ 4.9%

20. マイアミ 4.3%

21. ムンバイ 3.0%

22. モスクワ 2.1%

23. サンクトペテルブルク 0.6%

24. ケープタウン 0.2%

25. ローマ 0.0%

26. シンガポール -0.8%

27. チューリヒ -2.0%

28. 香港 -2.2%

29. パリ -4.0%

30. ジュネーブ -8.0%
(引用終了)