卵巣がんの標準治療では、リンパ節郭清が含まれています。私がなぜリンパ節郭清を拒否したのか、今日はそのお話をします。
私がリンパ節郭清をしなかった理由は、したら死ぬと思ったからです。はい。死にません(笑)わかってますよ!死にません(笑)
主治医に相談すると、『私なら、リンパ節郭清をする。』と言っていました。Twitterで仲良くなった人もすると言ってました。私の家族も、友人も、みんなリンパ節郭清を勧めていました。
リンパ節郭清をすることで、がんの全身転移が防げるなら、リンパ節郭清しますよね。
でも私の思考は以下の通りでした。
加えて、田舎に住んでいるのでどんなに引きこもっても、毎年蚊に刺されることは必須。足の爪が伸びる過程で皮膚に刺さり炎症も起こしやすく、小傷も絶えません。蜂窩織炎になる可能性が高い。
元々血流も良くないため、浮腫みが出やすい体質だし、怪我をすればめちゃくちゃ治りにくい!きっとリンパの横道作りも難航することでしょう…と考えると、リンパ浮腫になる可能性も高い。
メリットのガンが全身を回るのを防げる。と言うものの、標準治療をしても卵巣がんの2年後再発は50%と、なると。合併症によるデメリットが上回っている。そう判断しました。
加えてLIONの記事!
卵巣がんにおける、リンパ節郭清は予後を左右しない……だったかな??ホントかウソか分かりませんが、ホントなら標準治療見直せコンニャロー。
と、いう具合に悩みに悩んで、私は先生に『見るからに腫れているリンパがあれば、取ってください。なければ残す方向で。』と、お願いしました。
手術が終わると、リンパは腫れておらず摘出無しだったと聞きました。ホッ
結果論ですが、私はリンパ節郭清をしなくて本当に良かったと思います。術後感染症を起こして腹膜炎になり、危険な状態になったからです。リンパ節郭清を行なっていたら、腹膜炎にプラス炎症でえらい目にあってたかもしれません。
この記事を読んでる人の中には、リンパ節郭清をするか悩んでいる人がいると思います。
そんな人へアドバイス。
まず、メリットとデメリットをノートに書く。術後の自分の状態を、色んなパターンでイメージする。
例えば、リンパ節郭清をした後の歩行状態。回復はできそうか。リンパマッサージはどうやってするのか。続けられるのか。蜂窩織炎やリンパ浮腫を起こしたらどうなるのか。どうやって治療、改善していくのか。
リンパ節郭清をしなかった場合のイメージもします。毎日転移の不安に怯えないか。全身に転移した時後悔しないか。
イメージできたら紙に書いて残します。後でまたふっと気持ちに迷いが出たり、不安になった時に、みなおすために。
そうやって気持ちを整理していくと、自ずとリンパ節郭清をするかしないかの判断ができると思います。ギリギリまでしっかり悩んで決めた答えは、後悔するタイミングが来ても『私はあの時、あんなに悩んで決めたんだ』と思えるはず。
どうかリンパ郭清を迷っている人が、自身に適した決定ができますように。