卵巣がんの標準治療では、リンパ節郭清が含まれています。私がなぜリンパ節郭清を拒否したのか、今日はそのお話をします。



私がリンパ節郭清をしなかった理由は、したら死ぬと思ったからです。はい。死にません(笑)わかってますよ!死にません(笑)



主治医に相談すると、『私なら、リンパ節郭清をする。』と言っていました。Twitterで仲良くなった人もすると言ってました。私の家族も、友人も、みんなリンパ節郭清を勧めていました。



リンパ節郭清をすることで、がんの全身転移が防げるなら、リンパ節郭清しますよね。



でも私の思考は以下の通りでした。




まず私は、切迫早産になりかけ入退院を繰り返したあとの帝王切開による産後。そしてたった3ヶ月で3回目の開腹手術でした。手術の合併症を引き起こすリスクは他の人よりも高いと判断できます。



加えて、田舎に住んでいるのでどんなに引きこもっても、毎年蚊に刺されることは必須。足の爪が伸びる過程で皮膚に刺さり炎症も起こしやすく、小傷も絶えません。蜂窩織炎になる可能性が高い。



元々血流も良くないため、浮腫みが出やすい体質だし、怪我をすればめちゃくちゃ治りにくい!きっとリンパの横道作りも難航することでしょう…と考えると、リンパ浮腫になる可能性も高い。




メリットのガンが全身を回るのを防げる。と言うものの、標準治療をしても卵巣がんの2年後再発は50%と、なると。合併症によるデメリットが上回っている。そう判断しました。



加えてLIONの記事!

卵巣がんにおける、リンパ節郭清は予後を左右しない……だったかな??ホントかウソか分かりませんが、ホントなら標準治療見直せコンニャロー。




と、いう具合に悩みに悩んで、私は先生に『見るからに腫れているリンパがあれば、取ってください。なければ残す方向で。』と、お願いしました。



手術が終わると、リンパは腫れておらず摘出無しだったと聞きました。ホッ




結果論ですが、私はリンパ節郭清をしなくて本当に良かったと思います。術後感染症を起こして腹膜炎になり、危険な状態になったからです。リンパ節郭清を行なっていたら、腹膜炎にプラス炎症でえらい目にあってたかもしれません。




この記事を読んでる人の中には、リンパ節郭清をするか悩んでいる人がいると思います。




そんな人へアドバイス。

まず、メリットとデメリットをノートに書く。術後の自分の状態を、色んなパターンでイメージする。



例えば、リンパ節郭清をした後の歩行状態。回復はできそうか。リンパマッサージはどうやってするのか。続けられるのか。蜂窩織炎やリンパ浮腫を起こしたらどうなるのか。どうやって治療、改善していくのか。



リンパ節郭清をしなかった場合のイメージもします。毎日転移の不安に怯えないか。全身に転移した時後悔しないか。



イメージできたら紙に書いて残します。後でまたふっと気持ちに迷いが出たり、不安になった時に、みなおすために。



そうやって気持ちを整理していくと、自ずとリンパ節郭清をするかしないかの判断ができると思います。ギリギリまでしっかり悩んで決めた答えは、後悔するタイミングが来ても『私はあの時、あんなに悩んで決めたんだ』と思えるはず。



どうかリンパ郭清を迷っている人が、自身に適した決定ができますように。