元旦那が戻ってきてから、非常に情緒不安定だった。
人と会うと、それがスーパーの店員だったとしても、鎧をつけたように体が重くなり、非常に疲れて、ずっと疲れが取れなくて、対人恐怖症になっていたんだと思う。
とにかく、人が怖かった。
どんなに優しい人でも裏がある。もう見たくない。傷つきたくない。
ずっと人と会わずに生活していたくて、派遣の契約が切れれば、しばらく休んで引きこもる生活をして心の充電をし、また派遣で働くという生活をしていた。
引きこもっていた時は、昼なのにカーテンを閉めた暗い部屋で、何もせず、なんで生きているんだろう…とばかり考えていた。
何が辛いのかも分からないのに涙が出たり、何に焦っているのかも分からないのに、不安感が強く、とても苦しかった。
常に体が硬直している感じで、動く事が苦痛で、トイレに行く事すら出来なくて、介護用パンツをはいていた。
元旦那は、心が壊れた私でも、常に優しかった。
『ゆっくり休もう。俺のせいで…思い出したくもないあの女のせいで…ティナの生活は一変して、既に心は壊れていただろうに、それでも息子がいるから、腐るまいと頑張ってきたんだもんな。無理は続かない。心の限界なんだよ。もう大丈夫だから。』
介護用パンツをはいて、醜い姿の私を見せても、不倫当時の怖い旦那は出てこなかった。
フラッシュバックのヒステリーで、どんなに暴れても罵倒しても叩いても、『当たり前の感情だから、どんどん吐き出せ。俺しかティナの傷を治す事が出来ない。』と、罵倒されるがまま、叩かれるまま、自傷行為をした時だけ、全力で覆いかぶさって羽交い締めにして、必死で止めていた。
こんな事したくないって思っているのに、爆発した感情は理性で止められなかった。
一通り暴れた後に襲ってくるのは自己嫌悪感。
安定剤を飲んで、無理やり眠って、また朝になって、絶望して、またフラッシュバック…
こんな事をずっと繰り返している日々だった。
このままでは本当に自分がダメになると思い、動けずにいる自分が情けなくて、そんな自分への怒りが原動力になって、ちゃんと働きに行ける期間もあった。
とても落差が激しい生活をしていた。