言ったよ、俺…。
今まで生きてきて、
恋愛にずっと臆病でなかなか想いを
伝える事のできなかった自分が
まだまともにデートをしたのも
今日が初めての相手に
気持ちを伝えたんだ。と
考えていました。
菜々子さんは少し笑いながら
「マサルさん、酔ってるでしょ?」
ここはちゃんと素直に自分の気持ちを
伝えないといけないと思い
「いや、本気で言ったんだよ。
本気で菜々子さんの事
好きなんだ。」
菜々子さんは真剣な表情になり
話し始めた。
「マサルさんは私の事を
少ししか知らないと思うんだよね。
だから辞めておいた方が
いいと思うよ?」
「それは、遠まわしに
断ってるのかな?」
聞いておきながら、私の心は
不安でいっぱいだった。
これで終わるのかもしれないと…
「ううん、そうじゃなくて、
私もまだマサルさんの事を
良く知ってるわけじゃないし、
気持ちはとっても嬉しいけど
良い部分しか
見えてないんじゃないかなって。」
ちゃんと今伝えれる想いを
もう一度伝えなければと思いながら
私は話し始めた。
「気持ちを伝えておいて、
ずるいかもしれないけど
ちゃんと気持ちを
伝えたかっただけなんだ。
すぐに付き合って
欲しいとかでもないんだ。
だから菜々子さえよければ
友達から付き合うって形で
こうやって食事に行ったり
遊んだりして、お互いの事を
知っていけたらなって思ってるんだ。
それでちゃんと答えを
聞かせてもらっていいかな?」