自分は、母に何度も嘘をついている。嘘は泥棒のはじまり・・・が本当であれば、自分は大泥棒になる。
母が、入院した時は、手術直後から「もうすぐ退院・・・」と言い、夕食後には、「後片付けは明日する・・・」と言って母が寝た後片づける。母がデイケアの日、何度か今日は会社に行く・・・と言って休んだり。
少々胸が痛いが、それを優しい嘘・・・と自分に言い聞かせて納得させている。
勤労感謝の日、今日は仕事だが遅く行くと言って母をデイケアに送り出した。母から、今日の新聞に日の丸が・・・と言われたときは、そうね・・・と返事をして新聞を隠した。
そして、ヘルパーさんと送り出したのだが、デイケアの迎えが来た時、「さあ、お母さん今日もデイケア頑張ってね。」との自分の言葉を遮るように「○○さん。お客さんみたい。ちょっと外に出てみましょうか・・・」と言って母を玄関まで誘導していた。
母は、言われるがまま玄関へ行き、外へ連れ出され、バスに乗っていた。
「バスを見ると、諦めて乗られるのよね・・・」と、ドヤ顔のヘルパーさん。
以前、私が「行きたくない・・・」と言われたときは「そうね。自分も行きたくない・・・。休みたいよね。家でゴロゴロしていたいよね。」と言って、十分行きたくない・・・と不満を聞き、最後に、「でも、寝たきりになるから駄目になるね・・・」と母なりに前向きに行ってくれていました。
母は、どのくらい理解しているのだろう。ちょっと、ヘルパーさんの嘘に、もやっとしながら、自分の「片づけは明日・・・」との嘘も同じくらい母を傷つけているのかもしれない。とちょっと心配になった。
優しい嘘・・・とはだれに対してなんだろうか・・・。母に?自分に?