ラッコの船に揺られてミュージカル

ラッコの船に揺られてミュージカル

釣りにハマったオヤジですが、最近ミュージカルにもハマってます

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令和元年最後の観劇は「天使にラブソングを~シスター・アクト~」でした。ブロードウェイキャスト版を含めるともう5回目ですか。日本版は必ず森公美子版で観ています。デロリスのWキャストは必ず片方が宝塚枠なのですが、正直ちょっと厳しいので。

そして、今回最も楽しみにしていたのが、シスター・メアリー・ロバート役の尾比久知奈。沖縄出身の歌手ですが、この人を初めて観たのは昨年の「レ・ミゼラブル」のエポニーヌ役の時です。その時に笹本玲奈のエポニーヌを初めて観たとき以来の衝撃を受け、この娘は将来有望だなと思ったら、今回ロバート役に抜擢されました。私の観る目も満更でもありませんね。今年はサイゴンのキム役も務めるとのことで、将に大躍進で嬉しい限りです。

今回新たにキャスティングされた人でいうと、シスター・メアリー・パトリック役の未來優希です。この人は元男役トップスターですが、宝塚っぽくないところが私は好きです。

その他は、森公美子は安定のデロリスで、もはやライフワークのようになってきていますね。ただ、年のせいか昔より声が出なくなったなぁ。

一方、修道院長役の鳳蘭は齢73にして未だに素晴らしいオーラを放っていました。トップオブトップスターとは、この人とか天海祐希のことを呼ぶんでしょうね。決して歌も芝居も上手くはないけれど、登場しただけでその場が華やかになる凄さがありました。

さて、令和2年の観劇は少し抑え目にします。昨年は趣味の釣りも3回しか行けなかったし、加えて今年はJGC獲得のためにJAL修行もするので、正直節制しないと経済的に厳しいかなと。それでも、今後も自身の記録のためにゆる~いブログは続けて行きます。


【作・演出】野田秀樹
【音楽】QUEEN
【キャスト】松たか子、上川隆也、広瀬すず、志尊淳、橋本さとし、小松和重、伊勢佳世、羽野晶紀、竹中直人、野田秀樹

昨年のことですが、「NODA・MAP第23回公演『Q』: A Night At The Kabuki 」を観てきました。今回は転売防止のために物凄くセキュリティが厳しく、抽選も極めて狭き門となっていました。しかも、毎度のことですが、豪華キャストに加えて、広瀬すずの初舞台ということもあり、チケット入手は至難の技でした。

そして漸く取れたのが平日公演でしたが、何故か前から2列目のどセンター。松たか子や広瀬すずが飛ばす唾が見えるような席でした。

それはさておき、今回のNODA・MAPはロミオとジュリエットです。過去の作品と比較すると分かりやすいテーマですが、そこは流石に野田秀樹なので一捻りも二捻りもしています。

舞台は、ロミジュリの世界を源氏と平家の世界に置き換えていますし、何と言っても大人のジュリエットを松たか子が、若きジュリエットを広瀬すずぎ演じるというのも斬新でした。勿論、ロミオも大人版が上川隆也、若きロミオは志尊淳でした。そして、この四人が時空越えてシンクロする演出となっているのですが、全く違和感なく進行していくところが素晴らしい。花火を観に来たジュリエットが初めてロミオに出会う場面も、白いシーツのようなものを使って叙情的なシーンを作り出しており、こういう演出を観る度に、やはり野田秀樹は天才だなぁと思います。

終盤「シベリア抑留」をぶっ込んできたりするのはいつもの野田地図でしたが、物語の根底に流れるているのは「究極の愛」なので、比較的分かりやすい芝居だったと思います。ただ、音楽がQueenである必要があったのかどうかは甚だ疑問でした。Queenファンには堪らないのでしょうけどね。

キャストは皆さん素晴らしくて、松たか子は勿論のこと、広瀬すずも初舞台とは思えない存在感をみせていました。そのなかでも特筆すべきは平清盛を演じた竹中尚人。

狂気に満ちた清盛と気の弱い平凡太郎を見事に演じ分けていて、とても同じ俳優と思えませんでした。特に凡太郎は最後にロミオの手紙を口述でジュリエットに伝える重要な役どころでしたが、竹中の凡太郎は本当に弱々しく切なさを醸し出していて、この人は本当に凄い俳優だなぁと感心してしまいました。

最後に、やはり野田秀樹の芝居は1回観ただけでは分からない奥深さがありますね。もう一度観たらまた違った感想になるのかも知れませんが、そんなにチケット取れないしね。wowowとかで観る機会があったらいいですが。







ミュージカルの不朽の名作「ウェスト・サイド・ストーリー」を観てきました。以前もブロードウェイ来日版を観たのですが、その時のトニー役とマリア役の役者さんが余り良くなくて、今回もどうしようかな?と思っていたのですが、360度円形劇場で上演されるということだったので、興味が湧いて相方と久々に豊洲にやって来ました。

で、結論から言うと、ウェストサイドのような躍動感があるミュージカルにはこの劇場はピッタリでした。舞台展開が速いので退屈することなく、まるで映画を観ているような感じがしました。

役者さんも前回よりずっと良くて、特にアニータ役の女優さんが気に入りました。

そして、これから3回に渡って日本人バージョンが始まるのですが、はっきり言ってこのミュージカルは日本人では難しいなぁ。いかに日本人のスタイルが良くなったと言えども、ダンスシーンとかは敵わないしなぁ。

さて、もう今年は終わってしまいますが、後2回観劇の感想がありますので、可能であれば年内に投稿する予定です。