私は趣味が多い。
ギターもその一つだ。といっても流行りの歌を弾き語る程度だ。
流行りの歌はどんどん変わっていく。せっかく覚えた曲も披露する機会もなく時代に流れていく。
わたしたちの人生ははやり歌みたいなものだと考えることがある。その時々でやっていることは必死なのだけど,過ぎ去ってみれば時代の流れのひと雫だ。それは自分の人生でやり遂げてきたことだってそうだ。何日も徹夜して作った企画書も報告してしまえばただの経過に過ぎないし,つくったプロダクトはこの世の中に星の数ほどあるプロダクトの一つに過ぎない。
それでも,誰かの人生を一瞬でも幸せにできたのなら,それに価値を感じてお金や時間を費やしてくれる人がいたのなら,それだけでも十分じゃないか。いや,仕事としてお金をもらっているのなら,それは誰かにとって価値のあることなのだ。流行りの歌が人の心に共感し,慰め,勇気づけ,また明日に向かう活力を与えるとの同じように。