読みました〜!!!
超長くなっちゃいました。
マリアビートル
伊坂幸太郎
マリアビートルは殺し屋シリーズ第2弾ということでグラスホッパーを読んでからの方が絶対面白いです(`・∀・´)
そして個人的にグラスホッパーよりもマリアビートルの方が好きです!
なんというか。グラスホッパーは暗いというかシリアスなんですよね。
それに比べてマリアビートルはコミカルな感じがする。いや、そんな爽やかな話じゃないのよ…。殺し屋の話だから人はいつのまにか死んでるし。
でもキャラクターが立っていて、ドンドン読み進めちゃうし先が気になって仕方がないのは久しぶりです。
登場人物は
木村、アル中。子どもの渉を屋上から落とされ今も渉は意識不明の重体、その復讐に燃えている。犯人の中学生を殺すために新幹線に乗り込む。
王子、可愛く整った顔をしているがとんでもない悪魔。自分をラッキーボーイと自覚し人を見下している。渉を屋上から突き落とした中学生。
檸檬、蜜柑、二人組の殺し屋。ある任務も終わり、新幹線で移動中。しかしその任務は失敗してしまう。
七尾(天道虫)、殺し屋。とんでもない不運の持ち主。ただ、キレた時は頭の回転が速く手際も良い。
大雑把に言うと、この5人が主人公。
ここからはネタバレであーる!!!
読んでない方はリターンしてね。
ネタバレ見たら、面白さ半減しちゃうのでね!
木村は王子に復讐しようと新幹線に乗り込んだのに、逆に捕まって王子の言いなりになっちゃうし本当にねイライラするのね。
というか、とりあえず王子は終始イライラする。
人を思うように操り、それが出来る自分に酔いしれる。人が狂って壊れていく所や、自分のせいで人生が終わっていくことに快感を覚えるサイコパスのような感じが最高に悪である。
王子に上手いことやられていっちゃうのがまたイライラする。
檸檬と蜜柑の二人組は、結構好きだな。トーマスが好きで語る檸檬。小説を好む蜜柑。2人は双子のようだが、性格もバラバラであるし双子でもない。しかし2人の信頼関係というのかな…それがすごく良かった。
蜜柑がトーマスのキャラの名前を覚えてたし、檸檬はお堅い小説を持ってた。
そう素直じゃなかったんだ。俺たちは。
のところ、じわ〜と来た。
この2人は死んでしまうのだけど、くそ王子め!ってなる。イジワルなディーゼル!!
つーか、そこであれが来るか!となるのね。七尾〜!お前なぁ〜!ほんとお前はついてない奴だよ。
その反対に王子がつきすぎてて腹がたつよね。
木村は早々にやられたので、どう話は進んでいくのか。となったけど
あー!!!めっちゃ上手い。
木村の章は木村のジジババが引き継ぐのね。
そして、このシニア2人が物語前半で語られていた寝起きの悪い業者。
まじかーー!!じゃあ太っちょで今は現場から仲介に回ったあの人が後輩なのね〜。
そこにアサガオ。グラスホッパー読んでると、あー!アサガオが出てきた〜ってなる。
あ、因みに塾講師の鈴木も出てきます。
最後はガッツリ喋ってくれますし、王子も鈴木の話にやられちゃいます。
鯨と蝉はこんな業者がいた、くらいの感じですが。
そして今回もサラッと任務をやってしまう
スズメバチ。
そのうちの1人は七尾がやってしまうのですがね。
というか不運な七尾ですが、今回のこの新幹線の旅で1番殺し屋をしていたのではなかろうか。
キレたら怖いというか、自分がどう立ち回れば生き抜けるか。と考えているうちに殺してるパターンというか。
七尾の不運さは王子の運の良さを飲み込んでいきそうな勢いでもあるし、王子も七尾の運の悪さに恐れていっている場面がありました。
最後は木村のジジババが王子に対してスッキリする感じで終わらせてくれたかな。
まあ王子の生存はどちらか曖昧な感じですが。
孫に手を出したのだから、きっと無事ではないでしょう。
そして渉は目を覚まし、木村もしぶとく生きて回復しているというのは少しの希望かな。
もうアルコールはだめよ。
新幹線の事件から2ヶ月後、七尾と鈴木がスーパーで再会する。
七尾は咄嗟に持ち出した蜜柑のポケットに入っていた抽選籤を引くためにわざわざ遠くのスーパーまで来ていた。裏には檸檬が書いたトーマスの仲間、アーサー。
当たるわけないよな、でもあの事件を生き抜いたのだから、もしかしたら…と。
まさかの三等。
嬉しいような、悲しいような。
当たったものは、段ボールにギッシリと詰まった橙色の拳大のミカンと、黄色が映えるレモンがちょうど半分ずつ。
「ほらな、復活したろ」
ニヤリな終わり方。
しかし、果物ではなくてやっぱり復活してほしいわ、檸檬と蜜柑に。
もっとこの2人に登場してほしかった!
読み終わった後、全てが上手く繋がっているのが本当に見事でした。
殺し屋シリーズ、第3弾もあるらしいので…またぼちぼち読めたらなぁと思います。