借金とは長い付き合いだ。
10年程度になるかと思う。現在の残高は正確には把握していないが、200万円をやや下回る程度かと思う。
初めての借金の理由は極めて典型的、遊ぶ金が欲しかったと言う理由である。
学生時代、特に頻繁にバイト等をしていた訳ではなく、親からの仕送りはあったものの、金銭的にはやや困窮していた。
それなりに切り詰めた生活を送ってはいたが、ある日とうとう貯金が底をついた。当時交際していた女性とのデート費用も必要であった為、どうしようかと思案していると、財布の中に一枚のカードを発見した。
丸井の赤いカードである。
街に出た時に、特に何も考えず、キャッシュコーナーのATMの挿入口にカードを差し入れ、暗証番号と引き出し希望金額を入力した。
今でも覚えているが、思っていた以上にあっさりと現金が払い出された。
あまりの呆気なさに、借金として捉える感覚はなかったのであろう。当時は、一ヶ月後の引き落とし日には、どうにかなるであろう、位にしか考えていなかった。
今思えば、結局その女性とは二年の付き合いを経たものの、別れてしまったし、あの時大人しく働いていれば、と考えている。明らかに、自分の怠け者気質が災いした。
これが私の借金との馴れ初めである。