最初の借金は3万円と額面こそ小さなものであったが、私を堕落させるには十分であった。
先ず、初めて借り入れた3万円を消化するに、それほど多くの時間は要さなかった。寧ろ、労せずして得た現金であった為、気持ちが大きくなり、何時もより時間を掛けずに使い切った。
前述の通り、当時交際していた女性との交遊費として借り入れた3万円は、大学生としては相応しくない高級ディナーと化し、消えた。
あっという間にはじめの3万円を使い切ると、翌日、足はATMに向かっていた。
新たに3万円を借り入れたが、今度は違う目的の為である。
午前10時、私はパチンコ屋に居た。