本日、「大怪獣のあとしまつ」を観てまいりました。私は普段あまり映画を観ることはなく、そんなにこだわりがあるわけではありません。好きな漫画が映画になった〜とか、この映画、気になるな！とかあったら観に行く感じです。鑑賞者としてごく一般的なレベルだと思います。
「大怪獣のあとしまつ」ですが、
感想を端的に申し上げますと…
「つまらなかった」のひと言に尽きます。
以下から、細かい感想を述べさせていただきます。あくまで素人の個人的な意見で、ネタバレもあるかもな点をご承知おきください
①中途半端なコメディ
予告からして「コメディより」だとは予感していました。ただ、そのコメディがガッカリでした。ブラックユーモアや皮肉混じの掛け合いがあるのかと思っていたら、ただの下ネタのオンパレード。ただただ全部滑ってる。名だたる俳優さんたちにどんな顔してあんな脚本渡せるんだろう？さえ思いました。土屋太鳳さんにまでちょっと下ネタ言わせて。ほんとに何考えているんだろうと思いました。
②中途半端な場面変換
下ネタが終わってシリアスな場面になったと思いきや、その場面でも結局ふざけた掛け合いしかないから、とにかくずっーとつまらないギャグを魅せられている感じです。場面変換したと思ったら結局してないに等しいから脳がぼーっとしてきます。
③なぞの恋愛要素
主人公・元カノ・元カノのいまの旦那という三角関係が出てくるのですが、この人間関係が作戦に影響した部分もあるのですが、なんだか中途半端。むしろこんな時に私情を持ち込まないでほしい（これは人間の心なんて誰にも分からない的なことをいいたいのかなぁ）
④パロディ
・「AKIRA」のミヤコ様風女性も唐突にでてくる。最近まで怪獣がいた世の中だから不思議な宗教が出てきてもおかしくはないけど、わりと急にミヤコ様レベルの派手な人がでてくるから、私には違和感がありました。
・「シン・ゴジラ」に出てくる「尾頭さん」のパロディかな？と思う人も出ていました。その女性は急に「私は怪獣のエキスパートよ！」「冷却作戦をするわ！」などと言って国防軍の指揮を取り始めました。（ちなみに主人公は特務隊という国防軍とはまた別の組織です）主人公が「すぐに溶けますよ！冷凍みかんはグジュグジュになるでしょ？」と問うと、女性の返答は「私、冷凍みかん食べないの」「失敗はただの言い訳よ」といった、質問に対して回答になっていないものでした。※セリフはうる覚えなので、間違っていたらすみません。
ちなみに、この「質問に対してちゃんとした回答がない」部分は他のシーンでも多く見られました。つまらないギャグで流されることが多かったです。見ているこっちは真剣に回答を聞きたいのに、ちゃんとした回答もなく、そのうえつまらないギャグで誤魔化されて終わる。フラストレーションが高まるばかりです。
しかも、「シン・ゴジラ」で人気のあった「尾頭さん」をパロディにするというふるまい。個人的にはパロディは相手に対するリスペクトが無いと成立しないと思います。今回の「尾頭さんパロディ」には「尾頭さん」に対するリスペクトを一才感じなかったです。あの理路整然と自分の思考を述べるかっこいい尾頭さん。そのパロディが「私は冷凍みかんは食べないの」の一連の流れかと思うとかなりガッカリしました。
⑤長く見せすぎる内閣でのやりとり
まぁ、長いです。しかも寒いギャグも長い。西田敏行さんをはじめ、名優たちにやらせることなの？と思いました。松重豊さんもほんと一瞬しか出なくて、びっくりしました。
⑥怪獣の大きさにいまさらびびりすぎ。
怪獣が河川に倒れたあと、環境大臣が直接怪獣を見に行くのですが「おっきいおっきい」と大騒ぎ。え、大きさ知ってたんじゃないの？？内閣の他の大臣たちもその映像をみて同じように「おっきいおっきい」と騒ぎ出し…「そもそもなんでこの人たちは怪獣の大きさ知らないの？？」が頭の中をぐるぐる回り出す始末でした。
⑦これはおそらく私の体感時間でと思いますが、特務隊が大怪獣の処理に本格的に取りかかるシーンまで上映開始から約1時間は経っていた気がします…2時間の上映時間中、そこにたどり着くまでに1時間…たぶんこれは私の気のせいだと思います
以上が、とりあえずいま思った「う〜ん
」な点たちです。そこに無茶苦茶なストーリーが乗っかってくるので、もう脳の処理がオイツキマセン
ちなみに
俳優さんたちの演技は良かったです。
あとEDの曲とか。
特殊効果？っていうんですかね？ああいうのはよかったです。
有名な映画会社が集まって、偉い大人が集まって、あの映画にゴーサイン出したと思ったら、私の仕事なんてそんな真面目に考えることもないんだなぁってちょっと思いました
だって、大の大人が、しかも偉い人がよってたかってあの映画作ったわけなんだから…どうあがいても修正が効かない社会の縮図をみた気がしました。
