あの国民的漫画「タッチ」が実写映画になると決まったとき、私たち一般ピープルはわいに沸いた。だってあの「タッチ」である。すなわちそれは「誰か南ちゃん役になるのか」という大問題をはらんでいたのだから。
主人公の幼馴染で成績優秀。美人でスタイル良し。新体操だってやっちゃう。そんなパーフェクトガールを誰が演じるというのか。抜擢される方もかなりのプレッシャーである。
結果、南ちゃんは長澤まさみ氏が演じることに決まった。長澤さんは可愛い、綺麗、スタイル抜群。いうことなんてない素敵な女優さんだ。
だだ、なんだか腑に落ちない。長澤さんが南ちゃんを演じることは一才悪くない。
最早これは仕方がないことなのだ。日本人がそれぞれの南ちゃん像を持ってしまっている以上、実写で長澤まさみ氏があてられても、なんだかピンとこないのだ。
例えばA君の南ちゃんは、勝ち気なくせに実は涙もろいとか、B君の南ちゃんはお菓子作りが大好きでいつも試食をさせてくるとか。顔の作りや、髪型だって違ってくる。うちの南はポニーテールも似合うだとか、最近なんだかお洒落でスカート短いんだとか。
俺たちの南は俺たちの南なのだ。
当時、使用していた教科書にこんな文言があった。「ミロのヴィーナスは腕がないのに何故あれほどまでに人を惹きつけるか。それは見る人それぞれがそこに美しい腕を想像するからだ」と。
南ちゃんも同じなのだ。見る人それぞれが自分の思う南ちゃんをそこに想像するのだ。
だからこそ、ミロのヴィーナスは永遠であり、南ちゃんも永遠なのた。
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昔TVで流れてたアニメ版の挿入歌
「あれから君は」、最高すぎます。
探しましたが、シングルカットが見つからず…いい曲なんで一度は聴いていただきたいです。芹澤廣明氏「あれから君は」です。
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