こんにちは~☆ なつです。 (^-^)/ 今日は、遺伝子技術について、少しだけ書きます。
遺伝子技術には、大きく、遺伝子組換え作物と、遺伝子組換え動物とありますが、今回は、実験動物として、幅広く利用されている、遺伝子組換えマウスについてです。
遺伝子組換えマウスには、トランスジェニックマウスと、ノックアウトマウスがあります。どちらも、病気と関係のある遺伝子を、組み入れたり、破壊したりすることで、わざと、疾患マウスをつくって、医療技術に役立てています。では、ノックアウトマウスは、どのように、作られるのでしょうか。
はじめに、標的となる遺伝子を破壊したES細胞を、別に用意したマウスの胚盤胞(受精卵が数日育った段階)に、注入します。これを代理母マウスの子宮で育てると、キメラマウスができます。キメラマウスは、標的遺伝子が破壊された細胞と、正常な細胞が、入り混じったマウスです。キメラマウスと、野生のマウスを掛け合わして、生まれた、標的遺伝子の破壊されたマウス同士を、かけあわせることで、ノックアウトマウスが、生まれます。
もちろん、このようなマウスは、自然界には、存在していません。なので、環境に放出されないように、封じ込めが重要になります。これは、遺伝子組換え作物に関しても、同じです。
『文系のための生命科学』
東京大学生命科学教科書編集委員会…編
2008年 羊土社