今日も、生物体システムの7つのレベルについて、考えていきます。システムの7つの階層について、人間を例にしますと…、
G Super-national System (システムとしての国際連合)
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↑は、Supra-system ↓は、Sub-system
F Societal System (システムとしての国家)
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E Organizational System (システムとしての会社組織、学校組織)
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D Group System (システムとしての家族)
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C Organismic System (システムとしての人間)
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B Organ System (システムとしての脳、心臓…)
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A Cell System (システムとしての細胞)
というふうに、この理論は、「個人を、その環境と照らし合わせて理解しよう」とする、家族療法の試みによって、個人のこれまでの経過(プロセス)は、上記のA、Bなど、下位のシステムの経過として把握して、また、個人に与えている影響が大きいとされる、D、E、F、Gなどの、上位のシステム(環境システム)を、治療的介入の対象として、考えるのことが、可能なのです。
環境システムは、家族だけとは、限りません。社会、機構、仕事仲間、または学校(学級)や、就職先や、入院している病院など、どのレベルの変化でも、他のレベルに影響を与える、という理論から、家族以外の環境システムへのアプローチが可能とされています。
Systems Approach in Family Therapy
Overview of Theory and Practice
by Yasuichiro Yusa, Ed.D.
1984 by Seiwa Shoten Publishers, Tokyo