今回も、システムの特性について、書いていきたいと思います。


その前に、私は、一般生物体システム理論について書いていますが、実は、生物体システムが存在しているという前提で、理論という、抽象的システムの展開をさせていただいているのを、ご了承ください。私は、私という人間の、具体的なシステムを記述することなく、理論だけを、ただ、つらつらと、書き並べさせていただいているのです。


その背景には、残念ながら、私は、神経や脳細胞といった、生体内の器官や、細胞についてふれられるほど、まだ研究が進んでいないことが、挙げられます。ですが、生体システムのひとつである、私という人間を構成している要素の、ごく一部のシステムが、この一般生物体システム理論であるのは、確かなのです。


そのような前提を、元に、システムの特性について、(一緒に)考えさせていただきます。

システム概念のひとつに、クローズド・システムと、オープン・システムという特性が挙げられます。クローズド・システムは、他のシステムとの関係を持たなくて、他から影響を受けないシステムを指し、一方、オープン・システムは、他のシステムと関係や交流を持ちながら、相互に影響しあうシステムを指します。


生物体システムは、実は、オープン・システムなのです。ですが、私は、自分自身を、クローズド・システムのように、扱ってしまった経験があります。私は、ひとりぼっちであるような感覚や、ひとりぼっちで、家にいるような感覚を持つことが、その具体的な例です。誰とも関係を持たずに、誰の影響も受けていない、と、そのとき、本人は、そう思っているのですが、いえ、むしろ、家とは、家族との交流の場であり、土地ごとに地域の名前の違いはあるものの、この土地に住んでいるのは、私ひとりだけであるはずが、ありません。


そのような心のバリアについて、もう少し、考えてみようと、思います。