一人で考えているときに、哲学をしていることが多かった私ですが、ナラティヴに限らず、心理学と出会えたことで、私の関心は、自然と、他者へと向かっていったように、思えています。


ナラティヴセラピーに、触れたときから、ある、というとき、何があるのかという「内容」と、あると言う「行為」について、考えるようになりました。


残念ながら、まだまだ、私は、片寄っているのかもしれません。人の話を聞いているとき、どのように語りかけているのか、という、非言語メッセージを、まったく気にせずに、「内容」だけを、聞いているときもありましたし、対照的に、なぜ私に話そうとするのか、その「行為」だけを、深読みして、怒ったり、笑ったりしていたものです。


そのような経験から、私は、やっと、「行為」と「内容」を、あわせて、どうしてそのような「内容」を、私に言う「行為」のかを、考えるようになりました。


ですが、私が、最も感動するときは、ある、と人が言う瞬間なんです。人の中で、何かが生まれているのか、私にはわからないけれど、その人の中で、あることと、あると言うことに、私は、生命を感じてしまいます。他者との出会いを、感じてしまうのです。


この感動と、幼い私の葛藤を、知ってほしい!そんな気持ちで、ナラティヴセラピーについて、学んでいきたいと思います。