私を応接用のソファーへ座らせ
斜め横にアナタが腰掛ける



困ったようにアナタが喋る

「大丈夫?
落ち着くまで
ここに居ると良い。
でも、
そんなふうに思ってたなんて。
ごめんね。そんな事ないんだよ。」



そんな長い言葉
初めて聞いた

私に向けられた言葉


でもよくわからない。
そんな事ないなら
どんな事なの。


いきなり喋りかけられて
余計に涙が出てくる

「じゃあ、何ですかー」
って
泣きながらアナタに問う私



何か、恥ずかしい。
めちゃくちゃ恥ずかしい。


涙止まって。
早く止まってよー。


「んー。そう言われても…
とりあえず何か飲む?
お酒飲む?

そう言ってアナタが
部屋の奥の扉に消える

戻ってきた手にはビール


て、え?
何で会社にビールがあるの?
この人わけがわからない。



「ビール飲めません」

「あ、そうか
仕事中だもんね。
じゃあ僕が飲むね。
お茶でいい?水?」


ビールに驚いて
涙が止まった


「そうじゃなくて
ビールが嫌いなんです。
お酒飲めないんです。
お茶をいただきます。」


なんでビール飲んでるの。
何でお茶頼んでるの。