日曜日の夜星空のこと。
昼間気温もぐーんと上がり、汗ばむほどになったこともあり、ご飯ラーメンを炊かずに済ませたい私、素麺にしました。

タクは素麺大好き。温かいにゅうめんにするより、つけ麺でトッピングして…という行程が大好き。

文句も言わずむしろ喜んでツルツルやっていました…が、食べ始めてほどなく「痛ぁ~いしょぼん」と泣き出す。

先月歯医者で虫歯はないと言われたばかり。過去、舌噛んだ、箸噛んだ、と余計なものを噛む習性のあるタクヤ。今度は何を噛んだんだ?と思ったら、「耳が痛い~しょぼん」と泣いている。

え?耳耳ですか?なぜに?

耳と言ったら中耳炎しか思い浮かばない。私は経験無いけれど、あんな狭くて広がりようの無い場所だから、相当な痛さに決まってる。

でも熱も無いし(過去の中耳炎は大抵発熱がセットでついてきた)、「素麺食べると痛い長音記号1ガーン」と訴える。口を動かすと痛い中耳炎?(^_^;)?

とりあえず痛み止め飲みなさい、と言ったものの子供用のバファリンが切れていた。

はい。買って参ります。前日、真夜中まで開いている薬屋さん見つけたしね。世の中無駄は無いね。で、またまた夜の町を自転車自転車かっ飛ばす。

こうなるとタクは悲劇のヒロインのようになっていく。
帰宅したら、アイスノン枕にして神妙に横たわる。

薬を飲んで、「お母さん、隣に寝て。」と添い寝希望。

「明日耳鼻科に行かなくちゃいけないね。でも、お仕事休まなくちゃいけなくなるね。ごめんね。迷惑かけて」とか要らぬしおらしさで責めてくる。

共働きの私達、タクの急な発熱やら病気では、どちらが仕事を休むかで大抵もめる。

もちろん「私(俺)が行く!」ではなく、「あなたが行ってよ!」で。

まあね、大丈夫、大丈夫。明日はそこでのんきに素麺喰ってるお父さんが連れていってくれるから、と聞こえよがしに言ったら夫「明日なら良いよ」とあっさり折れた。たまたま仕事が手薄な月曜日?

こうなると、何だか私もちょっと張り合いたくなる。(意地っ張り汗)。
あら、お母さんだってタクが調子悪ければ休むわよ。仕事よりタクの方が大事だもの。

タク「本当?僕って大事?」(注:タクは、くさいドラマモードに突入しております)
当たり前じゃないの。タクはお母さんの宝物だもの。

タク「え?僕って宝物みたいなもの?」
当たり前でしょ。今までいくらつぎ込んでると思ってるの!お金かかっているのよ?

タク「…それって汗
まあ、売りに出しても多分売れないけどね。
タク「お母さん…ひどいしょぼん

そんな心温まるホームドラマのような夜は更け、翌朝「痛くなくなった!ニコニコ」とタク復活。

昨日食べられなかったから、と朝から素麺茹でさせられる。学校行けそうだけど、痛み止めは飲んでいく、となり、やっぱり放課後耳鼻科に行きたい、と希望。

実はタクは耳鼻科の耳掃除が大の苦手。今まで仕方なく受診することはあっても、自分から受診したいと言うなんて目

「今は痛くないけど、また痛くなったら困るしさ」なんかお兄さんになられたのねぇしょぼんしょぼんしょぼん

で、仕事終わりに携帯携帯で受診の予約。順番待ち予約、待ち時間と人数が出てきて、順番近くなったら行けば良い、という便利な仕組み。

で、待ち人数30人、待ち時間112分と出てきた。ショック!ショック!ショック!ショック!

月曜日だもんね。混み混みだよね。

でも、順番待ちはお家でのんびり、そろそろ行くか、と耳鼻科へ向かう。

私達の受付番号54番。ちょうど着いたら52番の人が診察中の表示。
おおぅ!グッドタイミングで到着。…と思ったら、タクの顏がみるみる曇る。

どした?「ヤバい!ドキドキしてきた。55番の人から先にやってくんないかなガーン
あのさ、バンジージャンプの順番待ちじゃないからさ。心の準備は要らないの!

ほどなく診察室へ。
2つある診察室。薄い壁一枚で仕切られて、隣のやり取りは筒抜け。

ちょうど突発性難聴の疑いを説明されていて、「場合により難聴になる可能性が…」とか、深刻な内容が漏れ聞こえて来ました。

落ち込むタクヤ。「大変な病気になっちゃったねぇ」とため息を着く。おい!むかっむかっむかっ人の心配している場合か?あなたも患者で来てるのよ!

先生登場。
「今日はどうしました?」
また、耳が痛いと申しまして…。
「うん。どっちが痛いの?」とタクに聞く。

タク「前の時は痛かったのはこっち(右耳を押さえる)だったんだけどね。昨日の夜素麺だったんだけどね…素麺噛んだらなんかピシッと痛くなってね、耳の中が針を刺したみたいにね…それで素麺食べられなくて…」
待ちきれずタクの口を押さえる私。

左です、左。お前は話が長い年よりかっ!右か左か答えりゃいいの!むかっむかっむかっ

先生「まあまあ、お母さん。話が長いのは考えてしゃべっている証拠だから。頭が良いってことですよ。」
いや、でもうるさいです。

しかも要らん、そんなお世辞。頭の良い子は簡潔明瞭に話すわい!素麺関係ないし。

結論。
たまった耳垢が鼓膜の近くにあって、噛む仕草で鼓膜を突っついて痛かったんだって。

あら、そういう私も話が長いわね。
耳が痛いです。(^^ゞ