タクが赤ちゃんの頃、よく天井見上げて笑ったり、手を振っていたり…
( ̄▽ ̄;)「誰がいるのかなあ?」
赤ん坊はまだあっちの世界と繋がっている部分があるのかな?と夫も私も割りと自然に話していた。
心霊現象を信じる信じない以前に、ごく自然にタクが誰かにあやされているみたいに見えたから。

3歳までしゃべらなかったタクは、集団生活の中でも1人遊びが好きだった。「言葉が遅い、集団行動が苦手」。当然のように発達を疑われた。

「お母さんの関わりに問題があるかもしれない」と、責められるように指導も受けた。
文字や数字は読めるのに、言葉を会話のツールとして使わない。
「文字は読むんです」言い訳のように訴える私に保育士さんが冷たく言った。「それ、自慢ですか?」
馬鹿馬鹿しい。話さない息子の相談中、自慢なんてするわけがない。

言葉の遅かったタクがようやく喋り始めたのが3歳をすぎた頃。最初に喋った言葉は「勘弁してよ」…はい。母の真似ですね。(^^ゞ

喋り始めたら凄かった。
「マシンガントーク」。まさしくタクのためにある言葉みたいだった。
それでも話さないと思っていた子が喋り始めた。良かった。心から嬉しかった。

4歳のある日のこと。突然「大玉さん」について語り始めたタク。
「今日大玉さんがね…」“え?オオトモさん?”「違うよ。“だい”に“たま”でおおたまさん!」“ああ、新しいお友達?”「違う。大玉さんは愛知県アの市に住んでるの!」
???
わけが分からない。ニュース好きなタクがたまたま見た番組に出てきた人物?「アの市」ってそもそもどこだ?

まあ、たまたま誰かのことを言ってるわけね、と聞き流す。

ところが「大玉さん」の話はそれから毎日のように続く。

「大玉さんね、消防車に乗っているんだよ」「大玉さん、消防士やめてラーメン屋を始めたんだよ。」「大玉さん結婚したんだって」「大玉さん、4人も子供がいるんだって」………。

謎の人物「大玉さん」。愛知県にいるはずなのに、どうやってタクに近況を伝えているんだろう。そもそも貴方は誰?

私は当時一般科の総合病院を辞め、現在の精神科病院に勤めたばかりだった。

空想?妄想?母の病気のこともあり、ちょっと気がかりだった。まさか4歳で…とは思ったけど、やはりちょっと心配になった。

職場の先輩看護師に相談すると、あっさり笑い飛ばされた。
「いいの、いいの。そのままで。タクちゃんはそうやって話しながら成長しているんだから。黙って話をウン、ウンと聞きなさい。そんなのおかしい、とか絶対言っちゃ駄目。無理に止めさせるなんて、もってのほか。そんなことしたらタクちゃん壊れるから、そのままで良いのよ」

続きます。