六本木ライブラリーで一日読書。
今さらですが東野圭吾の「白夜行」、佐藤多佳子の「一瞬の風になれ」を読みました。
「白夜行」は、最初は何がどうなっているのか概要がさっぱり分からず
読み進めることが辛かったですが、だんだんと内容が読みこめてくると、
やっぱり東野すごい!と素直に思ってしまいました。
あらすじとしては下記の通り。
舞台は大阪、治安の悪い田舎町の廃ビルにて、質屋の主人が殺害されるという事件が起こった。
容疑者が事故死を遂げ迷宮入りし、やがて事件は時効を迎えた。
この事件の被害者の息子、当時は小学生だった桐原亮一が主人公。彼は金銭に執心し、また必要があれば殺人など黒い仕事にも手をつけていく。
そしてもう一人の主人公は容疑者の娘、雪穂。事件当時、桐原と同様に小学生だった彼女は、その日の食べ物に困るような貧しい境遇であったが、彼女の周りで次々と事件が起こり、最後には誰もが羨む世間の頂点にたつ。
殺害事件後の、桐原と雪穂の二十年を描いた小説。
事件の切り口が、刑事視点であるため、なかなか桐原と雪穂が表立つことがなく、特に事件の関与性が薄い雪穂の全体像がつかみづらいです。
しかし、二人とも、目的の為ならあらゆる手段を講じる、ということが少しずつ明らかになり、その手段の狡猾さに、薄ら寒くなってきます。特に雪穂は怖いですね。彼女自身は直接手を下さないものの、なんらかの形で目的の相手を虐げて相手の心を壊し、自分の支配下におくようにコントロールしていきます。
そして最後、なぜ桐原や雪穂がこのような人間性に育ってしまったのか、真実が分かるとやるせなく、悲しくなりました。
要するに桐原の父親は幼児趣味があり、雪穂はお金のために母親によって売られた。その現場に出くわした桐原は咄嗟に雪穂をかばい、父親を殺した、というのが事件の真相なんでしょうね。。
桐原が死に、最後に雪穂だけが残されたところで話は終わりますが、この後、雪穂はどうなっていくのか。。 桐原の陰からの支援があって、今の雪穂の栄光があるのであり、この後急速に彼女は勢力を弱めていくだろうと私は思っています。そうであってほしい。。
ただ、東野さんはすごい!と思うのですが、基本的に中年の趣味だなぁ、と思う場面もあり、しばしば閉口することもありました。女性には嫌なシーンも多いですね。。
薬剤師が青酸カリを盗みだすところは、なんだかなぁ、という感じー。青酸カリなんて病院にあるわけない。。
しかし、真実を別の視点からとらえれば全く違うストーリーになることを示した、純粋なミステリーであることは間違いなく、高く評価できます。
☆☆☆☆
今さらですが東野圭吾の「白夜行」、佐藤多佳子の「一瞬の風になれ」を読みました。
- 白夜行 (集英社文庫)/東野 圭吾
- ¥1,050
- Amazon.co.jp
「白夜行」は、最初は何がどうなっているのか概要がさっぱり分からず
読み進めることが辛かったですが、だんだんと内容が読みこめてくると、
やっぱり東野すごい!と素直に思ってしまいました。
あらすじとしては下記の通り。
舞台は大阪、治安の悪い田舎町の廃ビルにて、質屋の主人が殺害されるという事件が起こった。
容疑者が事故死を遂げ迷宮入りし、やがて事件は時効を迎えた。
この事件の被害者の息子、当時は小学生だった桐原亮一が主人公。彼は金銭に執心し、また必要があれば殺人など黒い仕事にも手をつけていく。
そしてもう一人の主人公は容疑者の娘、雪穂。事件当時、桐原と同様に小学生だった彼女は、その日の食べ物に困るような貧しい境遇であったが、彼女の周りで次々と事件が起こり、最後には誰もが羨む世間の頂点にたつ。
殺害事件後の、桐原と雪穂の二十年を描いた小説。
事件の切り口が、刑事視点であるため、なかなか桐原と雪穂が表立つことがなく、特に事件の関与性が薄い雪穂の全体像がつかみづらいです。
しかし、二人とも、目的の為ならあらゆる手段を講じる、ということが少しずつ明らかになり、その手段の狡猾さに、薄ら寒くなってきます。特に雪穂は怖いですね。彼女自身は直接手を下さないものの、なんらかの形で目的の相手を虐げて相手の心を壊し、自分の支配下におくようにコントロールしていきます。
そして最後、なぜ桐原や雪穂がこのような人間性に育ってしまったのか、真実が分かるとやるせなく、悲しくなりました。
要するに桐原の父親は幼児趣味があり、雪穂はお金のために母親によって売られた。その現場に出くわした桐原は咄嗟に雪穂をかばい、父親を殺した、というのが事件の真相なんでしょうね。。
桐原が死に、最後に雪穂だけが残されたところで話は終わりますが、この後、雪穂はどうなっていくのか。。 桐原の陰からの支援があって、今の雪穂の栄光があるのであり、この後急速に彼女は勢力を弱めていくだろうと私は思っています。そうであってほしい。。
ただ、東野さんはすごい!と思うのですが、基本的に中年の趣味だなぁ、と思う場面もあり、しばしば閉口することもありました。女性には嫌なシーンも多いですね。。
薬剤師が青酸カリを盗みだすところは、なんだかなぁ、という感じー。青酸カリなんて病院にあるわけない。。
しかし、真実を別の視点からとらえれば全く違うストーリーになることを示した、純粋なミステリーであることは間違いなく、高く評価できます。
☆☆☆☆