今年も酒豆忌~中川信夫監督を偲ぶ集いに参加してきました。
今回上映されたのは現在ではフィルムの断片しか残っていない『修羅八荒』と『エノケンのとび助冒険旅行』です。
まず『修羅八荒』ですが断片しか観ることは出来ませんでしたが、屋内のチャンバラシーンを外から横移動のドリーで撮りカメラの動きに合わせて倒れこむ刺客たち、それに縦移動のカットを繋げるという中川監督の圧倒的な演出を見て、やはり天才なのだなと再確認。最初から魅入ってしまいました。
つづいて『エノケンのとび助冒険旅行』の全編上映。恥ずかしながらエノケンさんの映画を観るのはこれが初めてだったのですが、とても魅力のある役者さんだったのですね。映画本編も素晴らしく、とくに美術、特撮に関しては古臭さを感じないどころか現在の作家が100年以上の歳月をかけてCGにたどり着き、やっていることは再現でしかないのだと、まさに感嘆させられました。
いやあ、邦画って本当に素晴らしく世界に誇れるものですね。
スタッフの皆さんお疲れ様でした! 来年も宜しくお願い致します!