ブルース・ウィリスの最新作の舞台は宇宙!
得体の知れない"それ"を倒せ!
BBQにしてやるぜ!
この記事にもあるように、『ザ・スイッチ』を観に行きたいと思ってたんですが、なんと公開延期になってしまいました……。
それに代わって、ブルース・ウィリス最新作がなんと公開するというじゃないですか!
完全にノーマークでした(公開情報も友達に教えてもらいました)。
というわけで、観に行ってきましたよ!
(もちろん感染対策をしっかりした上で!)
劇場では一番小さいスクリーンでの公開、そして1日1回の上映……。
かつてたった一人でテロリストに立ち向かい、地球滅亡の危機を救い、エクスペンダブルズメンバーを焚き付けた男、ブルース・ウィリスの最新作だぞ! ここは一番大きいスクリーンで流すべきだろ おい!
と、思っていたのですが、上映10分前、入場ゲートには長蛇の列が!
このコロナ禍に推定30~40人が入場待機してました。
「そうかみんな『アンチ・ライフ』観にきたんだな。やっぱブルース・ウィリス良いよな!」と、思いながら列に並んだのですが、そこに並んでいたほとんどの人が、別のスクリーンで上映していたKinKi Kidsの光一くんの演劇を観に来たようでした……。
確かに毛量では負けたかもしれないが、ジャニーズにも引けを取らないほどのクールな映画でしたよ!
そんなわけで、あらすじ。
2242年、富裕層や軍人は、滅亡の危機に瀕した地球を捨て、ニュー・アースへと旅立った。
その宇宙船に潜り込んだ密航者ノアは、トーマス・ジェーン(2代目パニッシャー!)の娘に恋するトイレ清掃員。
ノアと同じシフトには、なんとブルース・ウィリスが!
自分の仕事はノアに押し付け、昼間から飲んだくれているブルース・ウィリス。
やることと言えば、自分が飲む用の密造酒の製造だった。
その原料はなんと洗剤!
ちょっとこぼしただけで金属製のテーブルに穴が開くほどの強力なもの(本来は何千倍にも希釈して使うもの)を、鍋にドバドバぶちこんで製造。
さすがダイ・ハード マン、体だけじゃなく食道胃腸も強いんだなぁ!
そんなわけで今日もまた、ブルース・ウィリス謹製 洗剤酒をがぶ飲みしてたら、船内で殺人事件が発生!
それはどうやら人間ではない"それ"の仕業らしい。
一人、また一人と死んでいく船員たち。
相手が何だかわからなくても、俺がBBQにしてやるぜ!
ノア、ブルース・ウィリス、残された数少ない船員たちと、あんまり役に立たないトーマス・ジェーンが、宇宙船内という密室で、得体の知れない"何か"に立ち向かう!
「あれ? こんな話、どっかで観たような……」と、思ったあなたは大正解。
ストーリーは、『エイリアン』『エイリアン2』を足して2で割って、劇中の洗剤よろしく何千倍にも薄めたような感じでした。
その他、『スター・ウォーズ』『ヴェノム』『遊星からの物体X』『ターミネーター2』など、様々な作品の影響を受けているように思いました。
パンフレットが販売されていないので、真偽のほどはわかりませんが、監督の好きな映画を全部ぶちこんだのだと思います。
だとしたら最高のチョイスですね!
今すぐにでも友達になりたい!
観賞後、記事を書くにあたってホームページを見ていたところ、「ブルース・ウィリスと、トーマス・ジェーンの息のあったアクションと、」という記載があったのですが……そんなシーンあったっけ?
ネタバレになるのであまり言えないですが、寝起きで即、装備を揃えてさぁ"それ"をブッ殺すぞ!と、殺る気満々のトーマス・ジェーンはカッコよかったんですけどねぇ……。
それ以外にも、予算のかかりそうな人体破壊シーンなんかも極力見せないという低予算を隠す工夫がそこかしこにありました。
しかし、これって映画では重要なことだと思うんですよね。
作品って、何もないところから何かを生み出すという作業であり、完成した映画っていうのはイマジネーションの産物なんだと思います。
そのイマジネーションは、観客側にも求められていて、例えば人が死ぬシーンを観ても「どうせホントに死んでないんでしょ? だってこの俳優宣伝で出てたもん!」なんて思っちゃったら、もう気持ちが冷めますよね。
よく、昔のSF映画なんかを観て「この映画の未来予想は外れた」とか「ショボw」とか言って、"今の世界とどれだけ似ているか"ばかりを重視して、評価をつけている人を見かけます。
はっきり言わせてもらいますが、そんなもん別にいいじゃねぇかよ!
映画なんて所詮作り物のウソっぱちなんだし、それを承知で観てるんだから、それならとことんそのウソに乗っかって、楽しく観ようぜ、と僕は思います。
まぁ、映画の見方は人それぞれなので、自由に観てもらって構わないですけどね。
正直言いますが、この『アンチ・ライフ』は、あんまり面白くないです。
ですが観賞後、気づけばこの映画のことばかり考えていました。
それはたぶん、それだけ心に残る作品だったってことだと思います。
上映劇場も限られていて、1日1回上映など、鑑賞するのは、ニュー・アースに向かう宇宙船に乗り込むこと以上にハードだと思いますが、一瞬の気晴らしにぜひ、観に行ってみてはいかがでしょうか?
ブルース・ウィリスの"MOTHER FUCKER"が聞けるだけで元が取れるよ!
P.S.
『アンチ・ライフ』の脚本コンビ、エドワード・ドレイクとコーリー・ラージがまたコンビを組んだCOSMIC SIN(原題)が3月に全米公開予定!
これまたブルース・ウィリスが出演!
共演はフランク・グリロ!(マーベルのクロスボーンズの人)
日本でも公開してくれ!
俺は観に行くぞ!
パワードスーツがカッコいいぜ!