見方を変えれば面白い 『Diner ダイナー』 | 映画のデス・ロード

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爆破と銃撃戦のある映画は面白い!
そんな作品を紹介するブログです。

デス・ロード初の日本映画は殺し屋映画!
だけど銃撃戦が盛り上がらない……大丈夫か?
 
これまで、本編のどこかで誰かが死ぬ映画ばかりを紹介してきたこのブログですが、日本の映画のレビューをするのははじめてです。
 
そんな記念すべき最初の作品は『Diner ダイナー』です。
 
藤原竜也が「俺はぁ~~~ ここのぉ~~~ 王だぁ!!」と言う予告を観るたびにどうしても笑ってしまうので気になっていた映画です。
 
殺し屋専用のダイナーだったら、殺し屋同士の殺し合いとかあるだろう、という考えで観に行きました。
 
が、最初に結論を言うと、これがまた微妙な映画でした……。
 
そこでこれから、この映画の微妙だった点について考えていきたいと思います。
 
料理について
 
藤原竜也が殺し屋相手に料理を作り、みんなうまいうまい言いながら食べてるんですが、見た目が美味しくなさそうだし、食べづらそうなんですよ。
 
グルメ映画で出る料理がまずそうってのはダメじゃないですかね……。
 
どれも食べづらそうな料理ばかりなんですが、観てて一番驚いたのは、キュウリを棒のまま、まるまる一本サンドしたハンバーガー。
 
まるごとバナナかよ!
 
こういう料理って、インスタ映えするんですかね?

あと、料理人が前髪の長い藤原竜也で、味見のとき前髪がスプーンだかバターナイフだかについていたので、衛生的にもあまりよくないんじゃないかなぁ。
 
殺し屋のキャラクターについて
 
『Diner ダイナー』に出てくる殺し屋はみんなハイテンションなんですね。

みんなギャハハと騒いでいて、うるさいんですよ。
 
「周到な準備が勝利を招く」というのはジェイソン・ステイサムが殺し屋を演じる『メカニック』での言葉。
僕は殺し屋ではないですが、これはいい言葉だと思います。
 
『Diner ダイナー』の殺し屋は準備なんか一切せず、勢いだけで人を殺す奴ばかりがダイナーに出入りしています。
 
この作品にはジョン・ウィックみたいな寡黙な殺し屋ってのが出てこないんです。
 
前半までは(比較的)クールでマトモだと思ったスフレ大好き窪田正孝も、後半では結局ギャーギャー言いながらマシンガンを乱射してダイナーをぶっ壊すので、困ったもんですね
 
真矢みきがロケットランチャー撃つ前に「イッツ ショータイム!!」なんて言い出したときは、観てるこっちが恥ずかしくなりました。
 
『Diner ダイナー』の殺し屋を見てると「そんな態度でホントに殺し屋稼業できてたの?」と不安になってきます。
 
『狼/男たちの挽歌』に出た"紅のクールガイ" チョウ・ユンファを見習ってほしいです。
 
藤原竜也のダイナーに出入りしてる人には、殺しの依頼をしないようにしようと決めました。
 
盛り上がらない銃撃戦
 
映画のラストでは、殺し屋業界の次期ボスの座をかけた殺し屋バトルロワイヤルが始まる!
 
こう書くと、派手な銃撃戦と殺し合いで盛り上がるのかな? と思ってしまいますが、これが全然盛り上がらないんですよ。
 
本編では『マトリックス』『フェイス/オフ』『リベリオン』などの名作ガンアクション映画のオマージュがあります。
 
『マトリックス』オマージュに関しては、銃弾をよけるために体をそらせるだけじゃなく、銃弾の軌道の空気が歪むところまで再現していて、「元ネタはこれですよ!!」と、親切に教えてくれるんですが、『Diner ダイナー』では元ネタ映画とはほど遠い、気の抜けた銃撃戦が延々と続きます。
 
ビシッと決まったカッコいいシーンっていうのが無いことが、しまりのないダラダラした銃撃戦になってしまった原因だと思います。
 
オマージュした作品のチョイスはいいと思うので、『Diner ダイナー』の監督がジョン・ウーだったら、100倍盛り上がるカッコいい銃撃戦になったんだろうなぁ。
 
ここまで、けっこうな酷評をしてきた『Diner ダイナー』ですが、いいところもありますよ
 
この映画唯一の救いは玉城ティナ
 
ピチピチのメイド服を着て、けなげに頑張る姿がめちゃくちゃかわいいです。
 
途中から「ボスの後継者とかどうでもいいから玉城ティナを見せろ!」と思ってしまいました。
 
「そんな態度でホントに殺し屋稼業できてたの?」と不安に思うような人ばかりがダイナーに出入りして、藤原竜也の作った衛生的にどうかと思う、まずそうな料理を食べる映画『Diner ダイナー』ですが、かわいい玉城ティナを見るためだけでも映画館に行く価値がありますよ!
 
玉城ティナはかわいいよ!