とてもわかりやすいUTAUの使い方 ~調声編~ | デスおはぎのブログ

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こんにちは、デスおはぎです。
手間をかけずに比較的まともに歌わせるUTAU講座、調声編です。

前回はUTAUビギナーが一番すっ飛ばしてしまうであろう導入~下準備編だったのですが、
今回はいよいよ調声作業を解説していこうと思います。

ボカロ触ったことある人はここからはかなりやりやすいと思います。
それではれっつごー

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いつものやつ(注意点)

・これは僕のやり方なので、最初はいいですが自分なりのやり方を探した方がいいです。僕より上手い人はもっと色々自分なりのやり方を持ってるはずなので。

・UTAUエディタ上でなんでもやろうとしない方が楽です。例えば語尾の長さや減衰が気に食わないならDAW上でちょん切っちゃえば一瞬ですからね。
UTAUエディタ上で突き詰めるのもいいんですが、今回のコンセプトは楽することなので…

・音源によって原音設定が違うので仕上がりに差は出ます。UTAU使ったことない方はテトやリツ、モモあたりから触るとやりやすいと思います。

・UTAU初めて触る方用に書いていくので、「そんなこと知ってんだよ!」的な上級者には役に立たないと思います。一応先に言っときます。

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手順その6、『音の繋がりを滑らかにする』

まず、 表示→曲線を表示 をクリックしてエディタ上にピッチ曲線を表示させます。
ピッチ曲線が表示されたら、!マークが出ていないか最初から最後までひと通りチェックします。

今調声しているボーカルデータでは!マークは出てこなかったのでサンプル画像出せなくて申し訳ないんですが、もし出てた場合はその音の上で 右クリック→エンベロープ→正規化 をクリックして!マークを消していきます。
その部分を選択して再生してみると正常になっているはずなので、全部正規化していってください。


また前回書き出してオケと合わせたものを聴いて、声の繋がりに違和感がある部分を修正していきます。
これも同じように気になる音の上で 右クリック→エンベロープ でエンベロープ画面を表示させ、音の立ち上がりと減衰のタイミングを調整していきます。

この調整に関しては原音や詞によって完全にケースバイケースなんですが、経験則で言うと画像のように、発声のタイミングは水色のライン、減衰は大体画像の位置くらいだと自然になることが多いです。
それでもダメならそこから前後に動かして再生して確認しながらベストの位置を探します。


※最終手段として

どうしても上手く繋がらない場合もあります。
そういう時は、その音の上で 右クリック→プロパティ で先行発声とオーバーラップの値を調整します。

ただし、ここまで来るととても初心者用の解説とは言えない領域になってくると個人的には思っています(上手く説明できないだけ
詳しく知りたい方は消臭Pさんの解説動画を御覧くださいw(投げっぱなし

エンベロープ








手順その7、『ピッチを弄って抑揚をつける』

一般的に「調声」というとこの作業を思い浮かべる人が多いんじゃないでしょうか。
余談ですが、ボカロは調教、UTAUは調声と言う人が多いらしいですね。なぜだろう…

では取り掛かる前にひとつ、ピッチを弄る上での鉄則として


無意味に原音よりピッチを上げない


慣れるまではこれを念頭に置いてください。
結構UTAUに慣れている方で多いのが「ピッチの弄りすぎによる音痴現象」なんですが、
これは抑揚をつけようとしてピッチを上下に動かし過ぎ、特に元の音よりも上に持っていったときによく起こる現象だと思ってます。

確かに上手く使えば抑揚はつくのですが、逆効果になることが多い+下方に弄るだけで抑揚はつけられるので、慣れるまでは控えめにした方がいいと思います。


では、まずピッチを弄りたい音をクリックします。
小さい□が出てくるので、そこを右クリックして点を増やします。(設定で一気に増やしてもいい)
□を増やしたら、その□で動かすことでピッチを弄ることが出来ます。


コツとしては、発声のタイミングで画像のようにピッチのゆらぎを作ってあげることですね。
これは人間の歌でも見られる現象で、ボカロの場合デフォでこのようなピッチが設定されています。

それとノートの下に魚雷のような形が出てくるのですが、その形を弄ることでビブラートの波を調整できます。
波の長さや高さだけでなく、魚雷内の□を動かすことで波をだんだん高くしたり、波のゆれの速さを変えたり出来るので色々動かしてみてください。


ピッチは慣れてくると大胆に抑揚をつけたり、わかりやすい変化を得られるので結構楽しいと思いますw

ピッチ

ボカロ






手順その8、『その他調整をしてみる』

UTAUエディタ上で声の長さを長くしたり短くしたりしたいときは、曲線を表示しない状態にして
その音の右端にカーソルを当てると矢印が出るので、それを動かして調整します。
ただし、この仕様が一般的なピアノロールとは少し違って、右部にノートがある場合左部にしか動かせません。
なのでひとつ右のノートを左部に詰め、休符(R)をつくることにより長さを調節できます。
このへんは慣れるまではちょっとやりづらいかもですね。慣れればすぐなんですが…
それも含めて、MIDIでの打ち込みは丁寧にやっておいた方がいいです。



また、説明しておきたい機能として音素の切り替えが出来ます。
使用しているライブラリに幾つかの音素が含まれている場合、わかりやすい例を挙げると
テトの囁き音源、叫び音源などのことですね。

下部の画像を見ればわかりやすいと思うのですが、対象のノートの上で Shift+右クリック で
その歌詞に対応した幾つかの音素の選択肢が出てきます。
もし囁き音源を使いたい場合は、連続音なので直前の母音( -あ eあ などの - e の部分)は同じものを選ばなければいけないので( - あ囁 e あ囁 )を選ぶことになります。

あとは息だけの音素とかもあるので、慣れると歌わせ方の幅が広がって楽しいと思います。

音素






とりあえずここまでがUTAUエディタ上での調声になります。
大体八割くらいは出来たも同然ではないでしょうか!

ただいくらボーカルトラックが満足のいく出来でも、それだけでは曲になりません。
というかミックス次第では今回解説した作業をすっ飛ばしてもいい感じになると思います。
個人的に「調声」とはMIDIの打ち込みからミックスまでの作業を指すと思っているので…


次回、MIX編に続きます!(やる気が出れば…


MIX編はこちらから!!!


ではではーヾ(ʘ ﹃ ʘ)ノ゙