私はとある中途半端な田舎町へ生まれた。

 

父は飲食店経営、母はその仕事を手伝っていた。

 

それなりに繁盛していた店だった。

 

店を切り盛りする為に私の世話をする暇もなく

 

母はそれがストレスだったようだ。

 

私が生まれて数か月もしないうちに両親はお互いを信頼できなくなった。

 

乳幼児から幼稚園に行くまで、私は一人誰もいない住居の中で勝手に遊んでいた。

 

時々置かれる食事を勝手に食べ 、一人遊びもそれなりに楽しんでいたと思う。

 

その為か私は人と接する意味・外へ出かける意味が理解できなかった。

 

世界は自分の中に生まれ自己で完結する生活が総てで全く不満も無く

 

喜怒哀楽等の感情は一切感じない、話すことも表情をつくる事も必要なかった。

 

そうしていくうちに両親は私との接し方も判らなくなった。