クソゲー

ボクはヒマだったので近所のゲームショップに行った。
激安のクソゲーでも買って遊ぼうと思い、棚を見ていると一本のゲームが目に入った。
「何だこりゃ?」そのゲームのパッケージは真っ白で、どういうゲームかも分からない。
「ボク、そのゲームが気に入ったのかい?」店員のおじさんが話しかけてきた。
「これはどういうゲームなんですか?」ボクは聞いた。
するとおじさんは「それはナイショだよ、ボクには特別に100円で売ってあげるよ」と言った。
100円か…安いな…でもクソゲーなんだろうな…。
でもそもそもボクは激安のクソゲーを買いに来たんだから構わないやと思いそれを買う事にした。
家に帰り早速そのゲームを開けると、CDも真っ白で何も書いていなかった。
「何だこりゃ、変なの!」とにかくボクはそれをプレステに入れて電源を入れてみた。
数十秒後…画面には何も映らない、真っ白な画面のままだ。音楽も無い。
「何かおかしいのかな?」ボクは一旦CDを取り出してティッシュで拭いてみてから、
もう一度動かそうとしたけどダメだった。画面は真っ白で音楽も無し。
本体が壊れたのかと思い、他のゲームを入れてみたらそっちは大丈夫だったから、
今買ってきたこのゲームが壊れているのだろう。
ボクはそのゲームを片手にゲームショップに走りだした。

「あの…これ壊れてるんですけど」
ボクは店員のおじさんにそう言いながらお金を返してもらう事にした。
「そうかい?そんなはずは無いんだけどな…」
店員のオジサンはそのゲームをデモ機に入れて動かしてみた。
するとさっきと同じように画面は真っ白で音楽も無い状態になった。
「ほら!壊れてるでしょ!」ボクは顔を赤くして叫んだ。
しかしおじさんは無表情で「ボク、大丈夫だよ」と言った。
「どこが大丈夫なんですか?画面は真っ白だし音楽も流れない!
これじゃクソゲーどころじゃないじゃないですか!」
ボクは半分泣きながらおじさんに抗議した。
そしてお金を返してもらいたいと訴えた。
しかしおじさんは「ボク、これはこういうゲームなんだよ」の一点張り。
訳が分からなくなったボクは違う質問をして見る事にした。
「そもそもこれはなんと言うゲームなんですか?!」
するとオジサンはピクッと反応したかと思うと、ニンマリと笑いながらこう言った。
「このゲームはね、「無職」というゲームなんだよ…」
ボクはそれを聞いて納得し、100円を諦めてゲームを受け取って帰る事にした。
帰り道、ボクはそのゲームを川に投げ捨てた。