『は?何なの?』
「だって…」
昨夜、ちょっとした言い合いというか…
久々に喧嘩をしてしまった私たち。
だって…私が悪いの?
悪くないもん…
たまたま職場の飲み会で、ちょっと帰りが遅くなっちゃっただけじゃない。
携帯の充電も無くなっちゃって…
まぁ、ちょっとは…悪いなって思ったけど…
そんな怒らなくったって…
「おやすみ。」
『おやすみ。』
その夜、何となくギクシャクしたまま、私たちはお互いに背中を向けて眠りについたの。
翌朝だって何となく気まずくて…
ごめんなさいって…言えなくて…
凹む。
でも謝るの…ヤダ。
「行ってきます。」
事務的な挨拶をして私は仕事に出掛けたの。
どんな時も挨拶は必ずする私たち。
時々、そんな自分たちに可笑しくなるんだけど。
今日は…ちょっと寂しい。
帰ったら素直に謝れるかな…
美味しいご飯でも作って待っていよう…そう思った。
昨日だって、今朝だって、まともに話せなかったから、潤くんの帰宅が遅いのか早いのかもわからずにただ待っていた。
ご飯の炊き上がる匂いがキッチンに広がって、オーブンの中のお肉はこんがりきつね色。
早く帰って来ないかな…そう思っていた矢先…
『ただいま…』
時刻は8時を過ぎた所だった。
こんなに早く帰って来てくれるなんて思わなくて、思わず顔が緩みそうになるけど…
また私の意地っ張りな部分が見え隠れしてしまう。
「お帰り。」
そっけない返事。
もっとこう、素直になれればいいのだけれど…
『チョコ買ってきたんだ。食べる?』
潤くんは至って普通なの。
まるで今朝までのことが無かったみたいに。
「…」
返事をしないでいる私を横目に潤くんは…
『美味しいのに…フフ』
そう言って笑うの。
『食べないの?美味そうだなぁ、コレ。』
見せびらかすようにしてチョコを手にする潤くん。
『そんなとこ突っ立ってないで、ほらココ、座りなよ?』
ソファーをポンポン叩いて私を呼ぶの。
意を決して潤くんの隣に座るとね…?
『超頑固だな。フフ』
笑われた私。
「…」
だって…
『ごめんねって言えよ。フフ』
「…」
『早く言わないとコレ食べちゃうよ?フフ』
「…」
『せっかく買ってきたのに。フフ』
「…」
『ほら、あ~ん。フフ』
「…」
私という人間を一番理解しているのは…やっぱり潤くんだ。
「ご飯…食べてから…」
『ん?』
「ご飯食べてから…チョコレートは…ご飯の後で…」
小さな声でぼそぼそと喋る私に潤くんは…
『ごめんねは?』
「…ごめんなさい。」
『よく出来ました。フフ』
これじゃまるで子どもみたいじゃんか…///
でも…
『腹減ったな。メシちょうだい?』
「うん…」
美味しいデザートは後でに取っておこう。
仲直りのチョコは特別に甘くて、きっと最高なんだから♪
一枚の写真から4~Sちゃんの場合~
お・し・ま・い

