ROCK YOU Ⅲ 第38話 | しおりの妄想小説 ~嵐~

しおりの妄想小説 ~嵐~

大好きな嵐さんの妄想小説を書いています。







私の大切なこの手帳。
ここにはたくさんの思いが詰まっている。






私と彼との思い出…それは形として残っているものは少ない。
写真なんて一枚もないし。
先日、彼が私に一生懸命に説明してくれたことを思い出す。






パラパラとめくるこの手帳。
ほとんど仕事のことで埋まっているのだけれど、時々ね…やっぱり赤ペンで書いてあるの。






あの一粒ダイアのピアスとそれとお揃いのネックレス。
すごい悩んで選んだことも、ほんの2、3行だけど一言日記のように書いてあって…






付き合った記念日。
私の誕生日と雅紀の誕生日。
雅紀の大きな仕事のこと。
初めて行った嵐のコンサートのチケットも大事に挟んである。






久しぶりの二人っきりのオフに行った映画のチケット。
別々に映画館に入り、私が二人分のチケットを買って、飲み物とポップコーンも…
雅紀は暗くなってからそっと隣の席に座ったんだっけ。
感動して泣いちゃう雅紀を見てクスクスと笑う私に『笑うなや!』って突っ込む雅紀。
チケットを手にしながら次々と思い出す。






《あ、その映画…結構感動モノだったよね?》


「うん。」


《雅紀泣いたでしょ?笑》


「うん、ボロボロ泣いてた。クスクス」






私たちは決して公には出来ない関係だけれど、それはそれで上手く、楽しくやっていたんだ。






一緒に居れば居るほど、どんどんどんどん雅紀を好きになって…
好き過ぎて可笑しくなってしまうんじゃないかって。クスクス






それくらい大好きだった。






雅紀と付き合って、私は色んなことに気付かされたの。
実は甘えん坊だったことも、実は嫉妬深かったことも、小さい人間なんだってことも…






30過ぎて重い女はどーなんだ?って…悩みながらも一生懸命恋してた。






だいたい、こんなに真っ黒になるくらいスケジュールがびっちりで…
女だからってナメられないようにって…






そりゃあショートするわな。ハハ






でもね、それも含めて私なの。
恋も仕事も全部…不器用なりに突っ走ってきた。
本気…だった。






これは私の大切な手帳…






手に馴染んでちょうどいい革。
手帳を見つめながら…何度も撫でてしまう。
すべすべしていて気持ちいい。






ここに…確かな証拠はあったんだね。






私の…パズルのピース。






《どう?色々思い出した?》


「んふふ…♪」


《アイツ…スゲーいいヤツだよな…》


「うん。」


《例え忘れたって…また絶対好きになる。》


「ホント、好きになった。クスクス」






窓を打ち付ける本格的な雨。
雨は嫌いなはずなのに…今はほんの少しだけ好き。






隣のこの男のことも…






「まぁ、とっとと諦めなさい♪クスクス」
彼の肩をポンっと叩く私に…






《はぁ?うるせーよ!何、急に余裕ぶっこいてんの?フフ》
な~んて。クスクス






私と耕平くんが会ったこと、雅紀が知ったらまた心配しちゃうかな?






「ねぇ、そんなにホイホイ色んな女が着いて行ったわけ?」


《そりゃあもう、簡単に。簡単過ぎてつまんねーくらい。フフ》


「私にはあなたの魅力が全くわからない。クスクス」


《はっ?失礼な。笑》


「っていうかさぁ、何?どういうこと?その~女子とも出来るし、男子とも…ってこと?」


《ちげーわ!俺は雅紀以外の男には興味ねーし、だいたい雅紀とだって別にそういうんじゃ…ってそういう感情がねーわけじゃねーけど…なんつーか…》


「よくわかんない。クスクス」






この人と、こんな風にお喋りしているなんて。
最初はどうなることかと思ったのにね。






不思議。






時刻は17時。






さてと…






そろそろ行かなきゃね…