雅紀side―
ずっと気になってて…
でもそれは触れちゃいけない気がして…
第一、何か相談するなら翔ちゃんがいるだろうし…
俺の出る幕じゃないだろうと思って…
でも彩ちゃんにはいっぱい助けてもらったから、何か出来ないかなぁって思って…
メシくらいならいいかなって…
(久しぶり~♪)
個室の扉を開けると、先に店で待っていてくれた彩ちゃんがこっちに向かって小さく手を振った。
さおは結局仕事で、でも翔ちゃんが仕事終わりで合流予定。
マツジュンには…んなの言い出せないでしょ…?(汗)
『何飲む?』
(ん~とりあえず白かなぁ。)
この店は翔ちゃんが予約してくれた。
彩が好きそうな店押さえといたからって。
重い扉を何枚も開けて、入った先の個室はちょっと薄暗くて、正面には大きな水槽もあったりで。
ちょっと変わった三角形のテーブルにふかふかのソファー。
『お疲れ~』
(お疲れ様♪)
カチン♪
グラスがぶつかる綺麗な音が個室に響く。
二人並んで座って乾杯したんだ。
『うっひゃっひゃっ♪』
(んふふ♪)
男女の友情があるとかないとか?
俺、バカだからそんなんよくわかんねーよ。
気にしたことすらない。
俺は友達は友達。
男だろうが、女だろうが大切。
まぁさすがに二人っきりってのはさおに気を遣うし、考えるけど。
でも友達とメシって普通のことじゃん?
しかも今日だって、後から翔ちゃんも来る予定だし。
さおも一緒にって最初に誘ったわけだし。
みんなはどう思ってるのかは知らねーけど、俺ら5人が彩ちゃんを好きな理由はちゃんとあって…
それは彩ちゃんが彩ちゃんだから好きなんであってさ。
自分で言っててわけわかんねーけど…(汗)
彩ちゃんに嫉妬とかは何かちげーと思うんだよね。(これは男の意見か?汗)
(あっ、コレ美味しい~♪まーくんも食べて食べて~はい
)パクッって…
条件反射的に食べちゃう俺も俺なんだけどさ(笑)
(んでね、この前施設の子が…)
食べて、飲んで、大声で笑って…ずっとニコニコしている彩ちゃんにちょっとだけ安心したんだ。
(ん~ちょっと…)
って、すくっと立ち上がる彩ちゃんの足元はフラフラ。
『ちょっ、彩ちゃん大丈夫?』
(へーき、へーき!お化粧室行ってく…きゃっ!)
って…
咄嗟に受け止める俺だけど…
『・・・・・』
個室の扉の前に…
『しょっ、翔ちゃん…ちがっ、違う!違うってば!!』
そこには…翔ちゃんがいた…(汗)