翌朝―
気怠さの残るこの身体…
それは昨夜愛し合った証…
‘愛してる’って言葉が泣くほど嬉しい。
潤くんは私の全て…って思うの。
今日も授業があるから、早くに仕事へ向かう潤くんの為にキッチンでコーヒーを入れる私。
前は当たり前にしていたことも、数ヶ月離れただけでやけに懐かしく思える。
部屋中に広がるコーヒーの香り。
猫舌の潤くんがふうふうしながらコーヒーを飲む姿に…
あ~やっぱりダメだな…って…
胸の奥がぎゅ~って締め付けられるような…
ドキドキして苦しくて…
恋なんだって…
今朝も松本先生は完璧でやられる…////
こんなにも誰かを好きになるなんて…
話してもいいかな…?
こっちに帰って来たいって…
離れているから些細なことでも余計に不安になるって…
ソファーに隣同士に座る潤くんに思い切って…
「あの…ね?
私…潤くんとずっと一緒にいたいの。」
『うん。』
「あの…
こっちに帰って…来たいな…って…」
『……………』
朝から急に変なことを言い出す私に潤くんは顔色一つ変えずに…
やだな…
何か言ってくれないと…この空気が…
途中で仕事を投げ出すことへの後ろめたさ…
そんなことをする私を潤くんはどう思うのか不安で…
何か言ってよ…って…
「変なこと言ってるよね…
でもやっぱり潤くんと一緒じゃなきゃ…って…」
『………………』
「………………」
『俺といたいから?』
「えっ?」
『理由はそれだけ?』
「…………うん」
『仕事辞めるってこと?』
「…………うん」
『辛くなったらいつでも帰って来いって言ったのは嘘じゃない。
彩が決めたなら俺はそれでいいと思う。
でもさ…』
「………………」
『後で後悔しない?』
「………………」
『彩、自分の仕事好きじゃん。
俺が理由ってさ…
まだ数ヶ月しか経ってないのに、結論出して後悔しないの?』
「…………うん」
『仕事ってさ、一人じゃねーじゃん。
相手あってのことだから…
今、彩が辞めたらみんな困るだろ?
そういうこともちゃんと考えてさ…』
「………………」
『俺が理由なら…
その選択は違うと思う…
結論を出すのはまだ早いんじゃねぇの?』
うん…
どんな時も潤くんは自分の意見をちゃんと言う人だよね…
そして仕事に対しては誰よりも真面目でストイック。
『もう行かなきゃ…
ごめん、続きはまた…ちゃんと話そうな?』
久しぶりの東京は楽しかった…
私の居場所って思って…
潤くんが大好きって再確認して…
でも…
帰りの新幹線は…
はぁ…
変なため息が出る。
これはきっと自分へのため息。
弱い自分への…