5月某日―
「潤くん…」
『ん…?』
「逢いたかった…」
玄関で潤くんの顔を見るなり、すぐさま駆け寄り腰に腕を回す。
もちろん潤くんもギュッと抱きしめてくれるの。
今日は潤くんが逢いに来てくれて…
1ケ月ぶりくらいかな?
その間にもお互いお休みはあったんだけどね…
潤くんはお休みの日も何だか忙しそうだったから、‘逢いたい’って言い出しにくくって…
「髪切ったんだね…
テレビで観てた…」
『うん。』
「何か…東方神起みたい…フフ」
『んだよ、それ…フフ』
まだ玄関だけど、潤くんの腰に腕を回したままジーッと潤くんの顔を見上げた私。
久しぶりだから、ちゃんと顔を見たくって…
「潤くんは…?
私に逢いたかった…?」
ジーッと見つめながら聞いてみた。
『フフ…んなの決まってんじゃん?』
そう言って笑う潤くんは、私の頭をポンポンってして、そのままさりげなく私の腕をほどき、リビングへと歩いていく。
ペタっ…ペタ…って潤くんの歩く足音が、何だかすごーく懐かしく感じた。
私はその足音を聞きながら、潤くんの後ろに続いて歩くの。
潤くんはバカがつくぐらい私のことが大好きで、いっつも‘彩~’って…
みんなだって知ってるでしょ?
だから逢って早々に‘彩~’って…むぎゅ~って…
そうなるのかと思っていたけど、そうじゃないみたい。
ちょっと残念(^_^;)
『何か腹減らね?
メシ食いに行く?』
ソファーに座り、こっちを振り向きながら言う潤くん。
「うん…」
そう返事をして私もソファーに座った。
ランチ、どこ行こうかなぁ…
ちょっとお散歩もしたいし…
あ、私も髪切ったんだけど、潤くん気づいたかなぁ?(ちょっとだけだけど…
)何にも言ってくれないなぁ…
今日は久しぶりに潤くんに逢えるって思ったから珍しくミニのワンピースも着たんだから。
肌のお手入れも念入りにしたし…
可愛いって言って欲しいな…
久しぶりのデートだし、こっちは東京と違うから、少しくらいは手ぇ繋いでもいいかな…?
甘々なの…期待してもいいかな…?
潤くんの隣に座り、そんなことを考えていた。
『彩?どうした?
メシ、何食う?
どっかこの辺の店知ってる?』
「あ、うん。
向かいのカフェも結構美味しいよ?
あとは…やっぱりお蕎麦屋さん?
多国籍料理のお店もあるし…」
『じゃあ、散歩しながら決める?』
「うん♪じゃあすぐに支度するね?」
そう言って立ち上がろうと…
「うわぁ…っ!」
立ち上がろうとした私の腕をいきなり潤くんがぐいって引き寄せたもんだから…
『彩…?』
「潤くん…?どうしたの…?」
潤くんの腕の中にすっぽりと収まる形になった私…
『逢いたかった…』
って…
んふふ…♪
良かった…♪♪
やっぱりいつもの潤くんだった…