ニノside―
次の日…
思いの外仕事が早く終わって、亜希に早く帰れそうだと連絡した。
久々に亜希の作るハンバーグが食べたくて…
でも生憎、亜希は残業らしい。
プルルルル…
部屋で亜希の帰りを待つ間、意を決してあの子に電話をかけた。
プルルルル…
プルルルル…
出ない…
空振り…ですね…
はぁ…どうすっか…?
ソファーに座り、天井を眺めながら考えた。
ワタシは何も構わないんですけどね。
亜希のことが世間にバレても別に…
ただ、亜希はそうはいかないんじゃないかと…
亜希自身と亜希の会社やその他諸々に迷惑がかかるのは…
厄介な相手にひっかかっちゃいましたね…
簡単にわかってもらえるとは…
あの時、あの子に言われたんですよ。
〈私には無くて、亜希先輩にあるものって何ですか?
どうやって亜希先輩は二宮さんのこと…〉
その質問に答えるわけないじゃないですか?
答えたら亜希とワタシの関係を認めてるようなもんで、きっとあの子はそれを望んでる。
だから絶対に言わない。
でも一つわかったこと…
それは…
ワタシじゃないってこと。
あの子の目的はきっとワタシじゃない。
本気でワタシを好きなわけじゃない。
たまたま亜希の相手がワタシだったってだけでそこは…
誰だって良かったんじゃないですかね?
現にワタシのことをよく知りもしないで…
亜希にライバル心剥き出しのあの子。
一体何がそうさせるのか…?
次の日、朝起きるとあの子からメールが届いてたんです。
‘会社に携帯忘れちゃって。
せっかく電話くれたのにごめんなさい。
今日、お昼休みに少し話せますか?’
だって。
昼休みであろう時間帯を見計らって電話をかけた。
『もしもし?』
「もしもし?♪」
『二宮ですけど…』
〈はい。やっぱり電話くれた

今、職場のみんなとランチ食べてます。フフ〉
ランチ食べてます…って…
『コレ、入れたのわざとでしょ?』
〈何のことですか?フフ〉
『まぁ、別にいいですけど。
んで、どうしたいんですか?』
〈んふふ♪
デート、してください♪〉
『ハハ…デートねぇ…
いいですよ?別に。』
〈本当ですかぁ?♪
嬉しい~♪〉
こうして二人で会う約束をしたんです。
その日の夜―
『ねぇ亜希?』
「ん?」
『仕事、楽しい?』
「うん…」
『最近変わったことは…?』
「ん?特にないけど…」
『ならいいけど…』
亜希を抱きしめながら考えていた。
亜希は何も心配しなくていい…
ちゃんと俺が守るから…