長かったツアーが無事に終わった…
今回のこのツアーでは本当に色んな景色を見たな…
いつも思うことだけどさ…
今回は特に熱い想いがあったんだ…
嵐で良かった…
この5人で良かったと思える瞬間が何度もあった…
いずみのことだってみんながいたから、今こうして冷静でいられるのかもしれない…
今だって、ニノと亜希ちゃんはちゃんと傍についていてくれる…
〔オジサン一人で飛行機乗れないでしょうよ…?〕
って…
別に乗れるよ!って言うのはやめといた…フフ
飛行機の中で夢を見たんだ…
「智くん…?ねぇ起きて…?」
『ん…?』
「智くんってばぁ…」
『ん…もうちょい寝かせて…』
「ダメ!早く起きてくんなきゃ消えちゃう…」
『ん…?』
いずみと初めて結ばれた翌日、いずみの住む高層アパートの窓からは綺麗な虹が見えた…
『虹…?』
「うん…」
『すげーな…』
マンハッタンのビルとビルの間に虹が架かっている…
俺のTシャツを短めのワンピースみたいにしてストンと着て窓際に立っているいずみ…
まだベットの中にいた俺は、そのいずみの後ろ姿と虹を眺めていた…
ずっとずっと想っていたいずみと、随分と遠回りして結ばれたオイラは…
いや、オイラだけじゃなくていずみも…
オイラ達は何とも言えない幸せに満ち溢れていた…
いずみの後ろ姿…
折れそうなくらいに細くて白い脚…
あのTシャツの下はきっと何も着ていないはずで…
想像しただけでちょっと反応してる…
ゆっくりといずみに近づき後ろから抱きしめたオイラ…
『おはよ…チュッ…♪』
いずみの耳に軽くキスをする…
『ねぇ…』
Tシャツの裾の方を手でゆっくりと弄る…
『やっぱり…フフ』
「ちょっ、智くん…?」
いずみがくるりとこっちを向こうとするから…
『虹…見てて…?』
って、そのまま続けたんだ…
窓ガラスに両手をつかせて…
フフ…
何でそんな夢見たんだろ…
早くいずみに会いたいよ…
オイラが行ったら目を覚ましてくれる…?
智くん…って笑ってくれるかな…
まだまだ二人でやれてないことがたくさんあるんだ…
デートらしいデートもあんまりしていないしさ…
釣りに連れていく約束だって果たしてない…
手を繋いで堂々と街中を歩いたり…
あっ、奈良っちに紹介するって約束もまだじゃんか…
ぐるぐるぐるぐるぐるぐる…
色んなことを考えて…
考えて考えて考えて…
そしたら何だか急に…
『フフフ…フフ…』
急に笑えた…
〔オジサン気持ち悪いんですけど…〕
隣に座るニノにすかさず突っ込まれたよ…
ガラス張りの大きなビル…
大きな大きな病院で、世界的にも有名な心臓のスペシャリストがいずみの主治医…
何の問題もないじゃんか…
すぅ~はぁ~
病室の白い大きな扉の前で深呼吸をした…
ニノがオイラのケツを触った…
思わず顔がにやけたよ…
よし…
オイラは扉に手をかけたんだ…