「とにかく、詳しこともまだわからないし…美紗さんと一緒に話を聞いてくるね。」
その日、潤くんとの話はそこで終わった…
潤くんはそのあと仕事に出掛け、私は美紗さんと待ち合わせをする…
“働く大人の女性”
今回の仕事のコンセプト…
電話では確かそう言っていた…
色々説明されたって、素人の私にはわかりっこない…
どうしよ…
(お待たせ…ごめんね、遅くなっちゃった。)
「ううん…全然平気。」
(ねぇ…彩ちゃん?彩ちゃんの本当の気持ち…聞かせて?)
本当の気持ちか…
やってみたい気もするけど…
やっぱり潤くんにやるなって言ってもらいたいよ…
ずっと俺だけの彩でいてって言われたい…
だから…
「断る…かな。」
(潤くん…言ってくれなかったんだ…?)
「うん…」
(翔も…。やっぱダメだね~あの二人。翔なんかさ、話聞いた途端にすっごい顔が不機嫌なの。わかりやすいったらありゃしないわけ。だけど、“美紗がやりたいんなら…”とか言って。言ってることと顔が違うっつーの!)
「そっか…。」
(ちょっと意地悪しちゃおっかなぁって。)
「意地悪…?」
(そう。んふふ♪)
それから私たちはさっきの電話の相手に教えられたオフィスへと向かったんだ…