『もしもし…彩?相葉くんがみんなでメシ行こうって言ってるんだけど…彩も来れる?』
潤くんからの電話で、みんなが食事をしているお店に後から合流することになった…
着替えて、部屋の電気を消して、玄関の鍵をかけた…
エレベーターのボタンを押し、到着するのを待つ間…
カタン…
えっ…?
何…?
するはずのない音が聞こえた…
だってこのフロアには私たちの部屋しかないから、他の誰もいないはずだし、音が鳴るようなモノなんて置いてないはず…
辺りを見回しても何もなくて、何の音だったのかさえもわからず…
やだ…何…?
急に旬くんの言葉を思い出した…
もうやだ…
旬くんがあんな話するから…
早くエレベーター来て…お願い…
きっとその30秒後くらいにエレベーターは到着したんだと思う…
でもすごく長く感じた…
マンションのエントランスを出て、タクシーが拾える通りまで歩いた私…
何か背中に感じて…気のせいかもしれないけど、何度も振り返っちゃうの…
でもね…
私がタクシーをつかまえて、乗り込もうとした時に見えた気がしたの…
黒っぽい格好をした人がこっちを見てた気がした…
お化けじゃないよね…?
だったらあんなはっきり見えるわけないもんね…
旬くんの話といい、真夜中のチャイムといい…
いつから…?
どこから…?
何で…?
頭の中でグルグル考えてた…
お店へ到着し、潤くんの顔を見た瞬間すぐにでも抱き着きたかったけど…
服の裾をギュッてするのが精一杯だった…
どうか気のせいであって欲しいと願うばかりだった…