潤side―
すぐに後を追い掛けたつもりだった…
でもどこにも見当たらなくてさ…
『どこ行ったんだよ…』
俺に原因があるのに、苛立ちを抑えられないでいた…
こんな時は…
あっ…!
「もしもし…?」
『もしもし…あっ、あの!松本ですけど…』
「えっ…!?」
『彩…そっちにいます…?』
「嘘…!?本物…!?」
『本物…ですけど…彩…います…?』
「いますけど…」
『迎えに行くんで、場所教えてください…』
前に彩と一度別れた時、彩の友達の連絡先なんか一つも知らなくてさ…
彩のこと何も知らない自分にがっかりしたから…
彩がスゲー信頼してる美和さんの連絡先を聞いといたんだ…
やっぱり彩は美和さんの家にいるらしい…
すぐに美和さんの家へ向かった…
ピンポ~ン♪
ガチャ…
〈うわっ…!本物だ…!!〉
『すいません…彩…います…?』
部屋の中へ入れてもらって…
『彩…?ごめんな…?』
「……………」
『俺が好きのは彩だから…失うなんてありえねーから…』
「…………グスン…」
『愛してるから…』
「……ホントに?」
『マジで…彩を愛してる…。』
「私も…潤くんが大好き…グスン…別れたくないよぉ…グスン…」
『別れねーし…。俺さ…杏奈のこと、ちゃんとするから…少しだけ…待っててくんねーかな…?』
「待つ…?」
『うん…一ヶ月…いや、二週間でいいから…ダメ…かな…?』
「……………」
『勝手なこと言ってんのはわかってる…けど、彩を失うなんてありえねーからさ…ちゃんとケジメつけて、必ず迎えに来るから…それまで待ってて欲しい…』
「…………うん」
俺は彩にそれだけ伝えて、美和さんの家を後にしたんだ…
帰り際に美和さんにさ…
『しばらく彩のことよろしくお願いします…』
「は~い♪…一つ言っていい?」
『…はい』
「今度彩を泣かせたら、いくら松潤でも許さないからね♪」
彩を愛してるのは俺だけじゃねーってことだな…
俺はその足である所へ向かったんだ…