3月7日は、満月でした。
見た時、頭上に高く、小さく輝いていました。
3月8日の朝、西に少し大きくなった月が見えました。
月を見るようになったのは、会社勤めをしていた最後のほうで派遣社員さんに出会っってからです。
それまでは、どこから来たのか、満月はなぜかこわかった。人間の気を惑わせるもののイメージがあったようです。今は、きれいだなぁ、と見上げることができます。
イエメンでは、ほんとに月が大きかったです。
道路の上にのっかっているかと思うほど。首都サナアの標高は2250mでしたが、冷静に月との距離を考えたらそれほど影響があるとは思えませんね。
あんまり月が美しくて、うっかりカメラを向けたら、軍が通りかかって「何してる!」と言われ、しまった、と生きた心地がしなかったことがありました。ブログにいつか書いたと思います。
「アナ、アーシフ(ごめんなさい)、カマル、ジャミーラ、ジッダン(月がとってもきれいで)」
すぐにカメラをおろして、月を指すと、そりゃそうだ、というように笑って軽トラックは去っていきました。写真は撮りませんでした。そりゃそうだ。
荷台に、迷彩色の軍服を来て長い銃を持った若い兵士たちが7~8人は乗っていたと思います。うっかりにもほどがある。それにしても、よく、できもしないアラビア語の中から、この言葉が出てきたものよ。人間の本能ってすごい。命拾いしました。本能さん、ありがとう。(へんなオチですが)