Dear Piano 加林あき子の音日記〜
私が、ではなく
ピアノ室が人気者の話
(8月初めの話です。ブログ、早くリアルタイムに戻さなきゃ)
全く面識のない方々から
『ピアノ室のレンタルはしていますか?』とか『ピアノ室をお貸しいただく事はできますか?』
という内容のお問い合わせをいただきました。
あいにくレンタルはしていないのですが…
よくよく事情を伺ってみると、
8月の3日間、近くのホールでピィティナ(全日本ピアノ指導者協会)のコンペティションの四国地区の本選会が行われるそうで…
本番前の指慣らしとして、どこかホールの近くで練習できれば良いのですが〜という事。
なるほど納得
四国地区ということは、県外からも来られるわけで、
四国も広いのです。
お問い合わせの方々、皆さん愛媛県の方でした。
愛媛からだと、前日入り…でしょうね。
私自身徳島生れの徳島育ちなので、よーくよーく事情はわかります。
これまで、入試をはじめ、コンクールやセミナー、音楽祭等など、事ある度、
会場まで遠く、遥か遠く、本当に遠く、
延々乗り物に揺られ、やっとの思いで辿り着き(この時点で既にヘトヘト…)、で、いきなり知らないピアノで弾くという
で、その1回の演奏がその人の演奏と判断される
まぁそれがピアノってものなのですが…
皆、条件は同じではあるけれど、
朝出かける前に自宅のピアノで練習して会場入りできる人は良いなぁ〜と何度思ったことか…。
田舎者の私は、
あちこちピアノレンタル室を探して予約の電話をすると既にいっぱい…とか、
運良くグランドピアノにありつけ、張り切って予約したは良いけど、お支払い時にはビックリ仰天、
これは必要経費と言い聞かせながら会場へと向かう電車に乗って…もう心身&財布共にヘトヘト
コンクールって、
そんな思い出が多いです。
それで結果がついてこない時なんざ、ついてこない方が多いんだけども…もう撃沈中撃沈です
そんな経験があるので、
このご要望、ボランティアで受ける事にしました
偶然にも、その日に来る予定の生徒はフランスへ行ってて(私の先生のレッスンを受けに行きました)不在だし、
週末に入る事がある音響の仕事も入っていなく、運良くスケジュール的に空いていたこともラッキーでした
このピアノの練習場所の悩みは、いつの時代も、どんな上手いピアニストにとっても尽きない難題で…
例えば、リーズやヴァン・クライバーン等の世界的コンクールでは、ホストファミリーという制度があって、
はるばる日本から受けに行っても、ピアノを持っている地元のお家がエントリー者を迎え入れてくれます。
そんなホストファミリーの真似とまでは言えませんが、
私も多くの方のお役に立ったのではないかな
皆さん初めましての方ばかりなので、事前に場所の説明やら、それぞれの方の時間割を組んでいく連絡等、忙しくなる事もありましたが…
本番で弾く前に少しでも気持ちが楽になれると良いよね、と若いピアニストを応援する気持ちで賛同させていただいたのでした
ボランティアなんて有難すぎる、申し訳ない…と皆さんお気を遣ってくださり、他にも愛媛のタルトとか、もう食べてしまって写真撮れないけど
実際3日間は、私自身はあまり弾けなかったのですが、
遠くから来られ、懸命にピアノに向う姿を見て、私のピアノ熱もさらに燃え燃えになりましたょ
感化ですね
感化された勢いで撮ったドビュッシー
一時の事、そして、私がではなく、ピアノ室がモテモテだった話ですが
これまで知らない人々が少し知った人となり、またいつかどこかで演奏を聴くことができれば良いなぁと思ったのでした
こちらピアノ演奏動画です喋りなしのひたすら弾いてる動画です(たまに歌っている)。
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部屋がモテモテだったピアノ室はこちら
Timeless Joy with a Steinway
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