少し思い出していた

昔の記憶。




私はある日写真を撮ろうと決めた。

インスタントカメラを買って

空を草を木を花を撮った。

裸足で庭に出て、手にはカメラ一つ。

芝生を踏む感触が好きだった。

そこから見える透明な世界。

青い空に、夏の入道雲。

元気な稲の緑に、太陽の向日葵。

南国の花に、レモンの木。

そんな私に付いてまわる妹の様な愛犬。

あの時レンズごしに写し出された世界は

何故あんなにも輝いていたのかな。

私はあの世界が大好きだった。




言葉にして相手に伝える事が苦手な私は

言葉に出来ない分を写真で伝えれたらと

そう思って撮り始めた写真。

あれから何年も撮っていないけれど

また始めてみようかな。

今度撮る時は

あの時とは違う世界が写るのかもしれない。

それでも私は写真が好きだよ。