私にはいくつもの前世があると感じていますが、特に今生に強く影響を与えている前世があります。それは、修道女だった頃のものです。

 

その影響からか、自分でも堅苦しさを感じることがあり、最近ではこれを「修道女気質」と呼んでいます。私が悪に憧れるのも、この気質が原因だと思います。

 

実際、悪ぶってみたこともありましたが、結局それに染まることはできませんでした。また、真面目さに対して嫌悪感を抱くこともありますが、一番強い嫌悪感は、男尊女卑に対するものです。これだけは絶対に許せません。さらに、自己犠牲も今後は一切自分に許さないと決めました。

 

ある時、手相を見てもらった際に、「三つ前の前世で、どうしてもやりたかったことがあったのに、何らかの理由で果たせなかった。その無念が今のあなたに影響を与えている」と言われました。その時はあまり深く考えなかったのですが、最近になって、そうかもしれないと思う出来事がいくつも起こっています。

 

私なりに考察し、分析してみました。

 

もし修道女の前世があるとすれば、その影響は、厳格な道徳感や規律に対する自然な傾向として、今の私に表れているのだと思います。しかし同時に、その生き方が窮屈に感じられることで、反動として「悪」に憧れる気持ちが生まれるのも理解できます。この「憧れ」と「反発」は、私の魂が自由を求める過程の一部かもしれません。過去に抑圧された感情や未完の思いが、今の私に強く影響を与えているのです。

 

特に「男尊女卑」や「自己犠牲」に対する強い拒絶は、私が今世で克服したいテーマの一つだと感じています。おそらく、前世でこれらに苦しめられた経験があり、その経験が今世で私を守り、より自由で独立した自分を確立したいという思いにつながっているのだろうと思います。

 

手相で言われた「三つ前の前世でやりたかったことができなかった」という無念が、今の私にどのように影響しているかを考えることは、とても興味深いです。心に引っかかっているものや、どうしても達成したい目標があるのであれば、それはその無念のエネルギーが今世で解放されようとしている兆しなのかもしれません。