前回の振り返り


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・“イヤなこと”は達成することがないので、

 ずっと“イヤ”な気持ちを持ち続けられる。
50歳を過ぎて人間ドックを心待ちにできるのは、

 “イヤなこと“(=太りたくない)を避けたい

 強い動機があるから。


“イヤ”を楽しみに変える

では、“イヤなこと”を避けるには、どうすればいいか?

それを考え、実践し、成果に結びつけるというサイクルを回してきたことで、“イヤなこと”を楽しみに変えるための学びを得ることができました。

“イヤなこと”を避けるというと、後ろ向き(ネガティブ)な印象を受けるかもしれません。
楽なほうに逃げてるんじゃないか、そんなことじゃ成長しない、と。

しかし、やりたいことができないでツラい思いをしている方より、イヤなことをさせられてツラい思いをしている方のほうが圧倒的に多いのではないでしょうか。

人間である以上、自分を気持ちを押し殺してイヤなことをし続けるのは難しいのが現実です。

ノーベル経済学賞を受賞したダニエル・カーネマン教授の提唱したプロスペクト理論に、損得の感じ方を表す「価値関数」があります。
その理論によれば、人は同じ金額であれば、損を得の2.25倍重く感じるため、得を追うより損を回避しようとするそうです。これを「損失回避性」といいます。

まずは自分がハッピーになる

人間は感情の生き物です。必ずしも合理的に行動するとは限りません。

親(子)のため、夫(妻)のため、友人のため、会社のためといって、あるいは周りの目(空気)を気にして自分を偽り、心から望んでいないことをやっても周囲の人をハッピーにすることはできません。

「肝心なのは、おのれに嘘をつかぬことです。おのれに嘘をつき、おのれの嘘に耳を傾ける者は、ついには自分の内にも、周囲にも、いかなる真実も見分けがつかなくなって、ひいては自分をも他人をも軽蔑するようになるのです」
『カラマーゾフの兄弟(上)』ドストエフスキー 原卓也訳

周囲の人たちの役に立つためにも、まずは自分の気持ちに素直になって、自分がハッピーになることから考えませんか。

あなたにとって、心の底から”イヤなこと”はなんですか?  

次回に続く

芦屋みちお