意識が変わる瞬間を感じている。
でもなんかね、今回はふんわりとしてるの。
意識して、半ば強制的にハンドルを切る場合もわたしには必要で、確かにやってきたことだし。
やってきたからこそ、手動が自動にもなったし。
そういうやり方が好きだった。
でも今回は違ったんだよね。
後ろからふいに呼ばれて、「え、なあに?」と振り向いたみたいで
振り向いたら、自分の行く道が見えた。
だから、あ、こっちだ、と、歩み出す。
あーでもないこーでもない、行くんか行かんのか、も、なく。
わくわくやルンルンもしなくてね
ああ、ついに行くんだこの道、と、静かに淡々と進む。
迷いもなく。
そんな感じなんです。
気負いは、今はないかな。
だって知ってるんだもんな。
初めての道じゃない、ずっと何年もかけてわからないなりに掴んで通ってきたよね、この道。
その頃と違うのは、自分の意志を持って歩くと決めたこと。
あ、違うな、決まっていたこと、だ。
そう、決まっていたんだ。
でもって決まっていたことだって、わたしは知っていたわけよ。
見て見ぬふり?いいや、見えていて見えてないふり、だ。
ただわたしがわたしのことを、やっぱり一番信じてなかった、を知って
そんな悲劇ってないよね、と
わたしはわたしにちゃんと謝罪し、許され、和解し、
今まで生きてきた経験の全てが、きっとこれから活きてくる。
魂に刻まれたその壮絶な人生のすべては、それは闇でもあり、壮大な光でもあった。
その分、光も強いのだと。
その時はよくわからなかったけれど
やっと今、その本質の意味を知る。